鯖江市、橋梁情報をオープンデータに アプリ連動で事故防止も 福井

 鯖江市は市道の橋梁(きょうりょう)のデータをオープンデータとして公開した。平成24年に中央自動車道の笹子トンネル上り線(山梨県大月市)で天井板が崩落し9人が死亡した事故後、トンネルや橋梁などの日常的な点検管理が重要視されている。橋梁情報のオープンデータ化で市民の安全への認識を高めるとともに、スマートフォンのアプリを通じて市民から寄せられる情報とも連動させて安全度を高めていく考えだ。

 公開されたデータでは、橋梁405基がマップ上に表示され、クリックすると名称や経年数が分かる。さらに名称をクリックすると、緯度、経度の位置情報、完成した年、橋の幅や長さなどが表示される。イノベーション推進センター(IPC)が協力した。

 同市は、市民が投稿した写真を地図上にオープンデータとして表示するアプリ「さばれぽ」で、補修が必要なインフラや施設などの情報も集めており、オープンデータと市民の目視情報で安全対策を進める。将来的な橋梁の統廃合などでも活用する方向だ。

 サイト「データシティ鯖江」で公開中。

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