視覚障害者の日本語入力を支援するフリック入力型キーボード
この論文をさがす
抄録
携帯電話,スマートフォンを初めタブレット端末等のパーソナルコンピュータは様々なユーザ層が利用するようになった.生活環境を取り巻く情報機器はユーザのライフスタイルに変化を生じさせている.このような背景の中,情報機器に必要なキーボードは元来プロのタイピストを対象に開発されたものであり,タイプライターにおける運用性やユーザエラーを考慮された入力設計方式では,習熟に長時間の練習が必要である.特に目の見えないユーザにとってその学習コストは一般ユーザよりも大きい.本研究では視覚障害者の中でも特に,キーボード初学者を対象とし,従来のキーボードや入力方式と比較し,学習コストの低いキーボードを開発することを目的とする.本稿では,プロトタイピングを通じ,入力方式の検証とユーザ体験の観察について報告する.開発したキーボードは 10 個の皮膜式ポテンショーメータを有し,50 音の平仮名入力が可能となる.その機能が視覚障害者にとってシンプルなプロセスで学習ができ,必要最低限の機能を有したキーボードであることをユーザ観察及びインタビューにより確認した.
収録刊行物
-
- 情報処理学会研究報告. HCI, ヒューマンコンピュータインタラクション研究会報告
-
情報処理学会研究報告. HCI, ヒューマンコンピュータインタラクション研究会報告 2014 (5), 1-6, 2014-05-15
一般社団法人情報処理学会
- Tweet
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1572543027716951168
-
- NII論文ID
- 110009771635
-
- NII書誌ID
- AA1221543X
-
- ISSN
- 09196072
-
- 本文言語コード
- ja
-
- データソース種別
-
- CiNii Articles