Linux Foundationがグラフデータベースプロジェクト「JanusGraph」を発表、GoogleやIBMが支援

 Linuxを支援する非営利団体のThe Linux Foundationは1月12日、グラフデータベース「JanusGraph」が新たにプロジェクトとして加わったことを発表した。グラフデータベースプロジェクトの「Titan」コードをベースとしており、拡張性に優れたグラフデータベースを目指す。

 JanusGraphは拡張性を特徴とするグラフデータベース。複数台のマシンで構成されるクラスタ上に分散した数十億単位のノードやエッジを含むグラフの保存とクエリに最適化されているという。数千もの同時ユーザーに対応し、リアルタイムで複雑なグラフの検索を実行できるとしている。

 データとユーザーの増加をリニアかつ柔軟にサポートし、複数のデータセンターに対応する可用性や稼働中のバックアップ機能もある。ACIDと結果整合性をサポート、「Apache Cassandra」や「Apache HBase」、「Oracle BerkeleyDB」などをストレージバックエンドに利用できる。「Apache Spark」や「Apache Hadoop」、「Apache Giraph」などのビックデータプラットフォーム統合により、グラフデータ分析、レポート、ETL機能も備える。

 JanusGraphは分散グラフデータベースプロジェクトの「Titan」をベースとしており、開発者の関心が高いこと、Expero、Google、GRAKN.AI、Hortonworks、IBMといった企業の支援があることなどから、新たなプロジェクトとして立ち上げることにしたという。

 JanusGraphはプロジェクトのWebサイトよりコードを入手できる。ライセンスはApache License 2を採用する。

JanusGraph
http://janusgraph.org/