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葉山杉で手作りのサップボード 葉山の海で進水式

葉山の海岸で進水式。(左)新田さんと葉山杉で作ったサップボード

葉山の海岸で進水式。(左)新田さんと葉山杉で作ったサップボード

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 葉山御用邸前にある木製カヌー&シーカヤック工房「好日葉山工房」(葉山町下山口)で新田隆史さんが製作した木製サップボードの進水式が5月4日、大浜海岸とんび磯で行われた。

一緒に進水式を行った仲間と海上散歩

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同工房で葉山杉を使って製作した初めての完成品となり、手ほどきをしてきた梅原雅士さん、原田幹寿さん、製作に励む仲間や家族らが一緒に進水式を祝った。

 新田さんは「たまたま会社の都合で工房の近くに越してきて、たまたま工房の前を通りかかって興味を持ち、昨年、製作してみようと始めた。集中して取りかかれたのは今年に入ってからで、杉の木目を合わせたり、スピーカーを内蔵したり、自分なりに凝ってみた」と笑顔で話す。

 サップボードは長さ3メートル35センチ、幅85センチ。厚みは8センチで、骨組みの間に小型スピーカーを組み込んだ。音はボードに振動し、海上でも全身で音楽を楽しめるという。フィンやボードの小窓はレジンで彩っている。

 工房の原田さんは「工房を始めたころから葉山の間伐材を使ったボードを葉山の海でと願ってきたことが実現できてうれしい。底側には両腕でやっと抱えるほどの太さの杉から切り出した一枚板を使っている。間伐材を利用するためにちょうどいい杉がそろうまでに時間がかかるが、それでも新田さんのように葉山の木で作りたいと思ってくれる人がいる」と喜び、「葉山は海だけでなく、山も素晴らしいことを知ってもらえたら」とも。

 現在、工房では8人がアウトリガーカヌーやボード製作に取り組んでいる。梅原さんは「もっと大きな工房があればヨットも作れるかもしれない」と期待を膨らませる。

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