ナニーとベビーシッター | ドゥーラのりこ

ドゥーラのりこ

オーストラリア在住のお産サポーター(ドゥーラ)、ヒプノバーシング™講師、マッサージセラピストです。
妊娠、お産、育児、健康、環境、ホームスクーリングに関しての色々な情報や考えをシェアしています。

ここ過去10年ぐらいの間に、いろんなところで子守(?)のお仕事をあちこちでした経験があります。

子守のお仕事は、日本語ではベビーシッター(Babysitter)とよく呼ばれていますが、オーストラリアでは、ベビーシッターとは、夜間、両親が出かけている間に、そして子供が既に寝ている間、または寝る寸前から子守をすることを指します。

ベビーシッターは、夜に起き出す子供をあやしたり、もしまだ寝ていないのなら、寝る前に本を読んであげたり、寝付かしたりします。
子供が順調に寝ている間は、本を読んだり、テレビを見たりし、家事は全くしないのが基本的にベビーシッターのお仕事。

一方、ナニー(Nanny)のお仕事はちょっと違います。

車で子供を幼稚園や学校へ送ったり、迎えたり、お弁当を作ったり、子供と一緒に買い物をしたり、一緒に遊んだり(これがメインですが)、昼食や夕食を料理をしたり、何かのお稽古に一緒に行ったり、その他の簡単な家事したり、とマルチタスクです。

子供とのやりとりが少ないベビーシッターに比べ、ナニーは子供と常にコミュニケーションをとります。


ベビーシッターでもナニーでも、オーストラリアでは、無罪証明書、最低2人の推薦者、ファーストエイド資格が最低必要条件です。

大事な子供を預けるのですからあたりまえですよね。

中には、ヘルシーな料理が出来るか、絵本を楽しく読めるか、子供歌をよく知っているか、どのような子育て(子守?)スタイルか、等も聞かれます。

時給は、20~25オーストラリアドル(日本円で1600~2000円程)が相場です。


私は、初めてナニーをしたのは、21歳。(あ、10年以上だった!)

ロンドンで学生生活をおくっていた頃です。

住み込みナニーといって、お手伝いするファミリーと一緒に住んで、3歳の男の子の面倒を見ていました。
大学へ行く前に保育園に連れて行って、授業が終わってから、ピックアップ。
それからは、夕食を作って、一緒に遊んで、シャワーを浴びさせて、寝付かせてあげる。
それを週に2~3日してましたね。

ロンドンではその他、6歳の女の子や、5歳の男の子の面倒を見ていた時期もありました。

貧乏な大学生でしたが、住み込みナニーのお陰で、家賃においては、かなり助かりましたね。

それ以降、メキシコやコスタリカでも住み込みナニーをパート感覚でしてきました。

その頃は、ダイビングインストラクターの仕事をしていたのですが、やっぱり中米では、お給料が安過ぎる! 
なので、家賃を浮かせるためには、住み込みナニーが一番だったんですよね。
まさにサバイバルですよ。

ナニーの仕事は、責任重大ですが、子供好きにはとてもいいと思います。

そして、すごく勉強になります!

子供から、どんだけいろんなことを学べるか! 

毎回感心してしまいます。



シドニーでもパートですが、マッサージのお仕事があまり入らない曜日に、ナニーを週に1~2回やっています。


生後1ヶ月の赤ちゃんから、13歳の子供まで、いろ~んな歳の子供達の面倒見てきましたが、1歳~2歳ぐらいが、一番楽しい!!

パートなのですが、4年ほどの間面倒を見ている子供達がもう大きくなってしまったので(重くて抱っこ出来ないぐらい)、もっと小さい子の面倒みたいなぁ~、と思っていたら、最近声がかかってきました☆

1歳半の男の子の面倒を週1でやり始めました。

超可愛い~。


まだ喋れないけど、ちゃんとベビーサイン(赤ちゃん用の手話)でコミュニケーション出来る子。

「食べたい」

「飲みたい」

「もっとちょうだい」

「もう要らない」

「おしっこ」

「うんこ」

等が、ちゃんと手話でコミュニケーション出来ます。

4年間面倒を見てきている子供の一人は、赤ちゃんだった頃、赤ちゃんサインを少しの間していましたが、直ぐに喋りだしたので、長くは出来ませんでした。

でも、この1歳半の男の子は、まだまだちゃんとは話せません。
だからベビーサインをこれから一緒に楽しめる☆

そういえば、姪っ子に初めて会った時、その時1歳だったのですが、ベビーサインしていたのに関心した記憶があります。「おっぱい」とか「お花」とか、可愛らしくコミュニケーションしていたなぁ。

この1歳半の子とは、一緒にお散歩したり、公園で遊んだり、ビーチで砂遊びをしたり、オムツを替えたり(懐かしい!)、昼食やおやつを食べさせてあげたり… 

と、楽しい1日があっという間に過ぎてしまいます。

ここのファミリーは、「家事は全くしなくていいから、とにかく、子供にいっぱい愛情を注いで、子供の面倒だけに集中して下さい」、とリクエストをしているので、家事は全くしなくていいんです。

なので、超ラク!

昼食は一緒に住んでいるおじいちゃん&おばあちゃんがギリシャ料理を作ってくれます。

皆で揃って、ゆっくりと昼食。

さすがギリシャっぽいですね。(このファミリーはギリシァのバックグラウンド)

おじいちゃん&おばあちゃんは、英語があまり(というかほとんど)話せないので、私、ちょっとギリシャ語を勉強したほうがいいかな?


予断ですが、この男の子の両親は二人ともGP(医者)。

医者なのに、子供に予防接種(ワクチン)は全く受けさせていません。(ワクチンについてのブログはこちら


医者なのに???


ちょっとびっくりしてしまいました。

すみません、医者のステレオタイプで、ついつい、医者だから、ワクチンを信頼していると勝手に思っていました。


「他の子供にワクチンは打てても(仕事だから?)、自分の子供には絶対に出来ない!」

とのこと… う~ん…



これって…

大量生産の畜産農場のファーマーが、「他人に売ることは出来ても、自分のファミリーには絶対に食べさせたくない!」と言っているのと同じなような気がします。

実際に大量生産の畜産農場のオーナー達は、自分とこの肉は絶対に食べないそうですよ。

どんだけ恐ろしい環境&条件で育っているのか… 

真実を知ってしまうと、やはり自分や自分の家族は守りたくなるものなのでしょうね。


子供へのワクチンの件については、私は出来るだけ早めに両親に質問するようにしています。

というのも、ワクチンの悪作用や副作用は、注射して直ぐに出るパターンだけでなく、数日後、数週間後、数ヶ月度、数年後に出ることも非常に多いんです。

その時にたまたま私が面倒を見ていたら、大変なことになりかねません。

ナニーに預けたその直後に、発熱した、痙攣を起こした、異常なほど長時間寝ている、鼻時が出た、呼吸が止まった、心臓停止した、等、何かの異常状態が発生して訴えられる可愛そうなナニーは、結構いるんですよね。(特にアメリカですけど…ちなみにアメリカはワクチンが絶対義務になっていますね。)


だから、もしワクチンを受ける主義のファミリーの場合は、そのリスクも考慮した上で、長くお手伝いしたいか、時給は妥当か、等をしっかり検討します。


ワクチンの話題って、とてもデリケートなトピックですよね。

興味のある方は、この本を是非お勧めします。