Linux向けハイパーバイザー「Jailhouse 0.6」リリース

 Linux向けハイパーバイザー「Jailhouse」開発チームは1月9日、最新版となる「Jailhouse 0.6」リリースを発表した。

 JailhouseはLinuxベースのパーティショニングハイパーバイザー。ハードウェアプラットフォームのデバイス仮想化機能とCPUを設定してお互いに干渉しない「セル」を作成することで、ベアメタルのアプリケーションまたはOSをLinuxと並行して動かすことができる。KVM、Xenなどとは異なり、ハードウェアのエミュレーションは行わず、ソフトウェアのリソースのみを仮想化するのが特徴。

 Jailhouse 0.6は、2015年5月に公開されたバージョン0.5に続く最新版。26人の貢献者から744のコミットがあったという。

 対応するすべてのアーキテクチャ上で複数のLinuxインスタンスの起動が可能になった。セル間のやりとりも改善し、仮想ネットワークプロトコルドライバーも利用できるようになった。セル間のやりとりについては、今後も取り組み分野としている。

 ARM関連では、ARM v7のサポートを強化した。ARM v8については、AMD Seattleをはじめとした新しいボードでのサポートを統合した。

 x86関連も強化し、AMD IOMMUのサポート、Intel Cache Allocation Technology対応などが加わった。

Jailhouse
https://github.com/siemens/jailhouse