秋山知子さんは札幌在住の彫刻家、道展会員。
1963年生まれで、道教大を卒業。年譜によると、個展は、大同ギャラリー(93年、97年、2001年)、札幌市資料館(98年)、喫茶HANA(2000年)、STV北2条ビル・エントランスアート(2004年)と、これまで6度開いており、今回は実に11年ぶりとなります。
(ちなみに、この年譜には、1988~93年に毎年、さいとうギャラリーで「女流彫刻家展」なるものが開かれていたなど、筆者が知らなかった事項が載っています。89~97年に隔年で開かれた「BAKUHOUSE」展=札幌時計台ギャラリー=は、ぎりぎりで記憶があります)
比較的写実的な頭部像「夜の顔」をのぞけば、秋山さんの作品らしい、アルカイックとか古拙とでも評すべき、ほのぼのとした味わいを感じさせる人物像が多い。
子どものような表情や、デフォルメされた線が、どこか落書きのような味わいをただよわせているようです。
いちばん大きな作品は「宙」。
大人が頭で、宙返りしている子を支えているというさまを、彫塑にしています。
かなりアクロバティックな情景なのですがなんだか牧歌的なムードすらあります。
よく見ると、上の子は直線が多く、下の大人は曲線が主体でつくられているようです。
そして、全体がすこし右に傾き、作品全体と空間に、動きをあたえています。
作者の、彫刻そのものに対する、あるいは、人間に対する、信頼感のようなものが、作品の底部を支えているようで、見ているとホッとします。
ほかに、ブーケを抱いた女性像「花束」、頭部の上にちいさい人間が両腕を掲げて立っている「呼ぶ声」、レリーフの「ハート」「こもれび」などが展示されています。
2015年6月1日~27日(土)午前11時~午後8時(最終日展示~午後3時)、土曜は正午~午後5時、日休み
喫茶いまぁじゆ(札幌市中央区北1西18)
■秋山知子展 「しずかにわたす」(2004)
・中央バス、ジェイアール北海道バス「道立近代美術館前」から約200メートル、徒歩3分
・地下鉄東西線「西18丁目駅」から約370メートル、徒歩5分
・ジェイアール北海道バスで札幌駅前から「54 北5条線」に乗り、「開発建設部前」から約370メートル、徒歩5分。終点「長生園前」から約470メートル、徒歩7分
1963年生まれで、道教大を卒業。年譜によると、個展は、大同ギャラリー(93年、97年、2001年)、札幌市資料館(98年)、喫茶HANA(2000年)、STV北2条ビル・エントランスアート(2004年)と、これまで6度開いており、今回は実に11年ぶりとなります。
(ちなみに、この年譜には、1988~93年に毎年、さいとうギャラリーで「女流彫刻家展」なるものが開かれていたなど、筆者が知らなかった事項が載っています。89~97年に隔年で開かれた「BAKUHOUSE」展=札幌時計台ギャラリー=は、ぎりぎりで記憶があります)
比較的写実的な頭部像「夜の顔」をのぞけば、秋山さんの作品らしい、アルカイックとか古拙とでも評すべき、ほのぼのとした味わいを感じさせる人物像が多い。
子どものような表情や、デフォルメされた線が、どこか落書きのような味わいをただよわせているようです。
いちばん大きな作品は「宙」。
大人が頭で、宙返りしている子を支えているというさまを、彫塑にしています。
かなりアクロバティックな情景なのですがなんだか牧歌的なムードすらあります。
よく見ると、上の子は直線が多く、下の大人は曲線が主体でつくられているようです。
そして、全体がすこし右に傾き、作品全体と空間に、動きをあたえています。
作者の、彫刻そのものに対する、あるいは、人間に対する、信頼感のようなものが、作品の底部を支えているようで、見ているとホッとします。
ほかに、ブーケを抱いた女性像「花束」、頭部の上にちいさい人間が両腕を掲げて立っている「呼ぶ声」、レリーフの「ハート」「こもれび」などが展示されています。
2015年6月1日~27日(土)午前11時~午後8時(最終日展示~午後3時)、土曜は正午~午後5時、日休み
喫茶いまぁじゆ(札幌市中央区北1西18)
■秋山知子展 「しずかにわたす」(2004)
・中央バス、ジェイアール北海道バス「道立近代美術館前」から約200メートル、徒歩3分
・地下鉄東西線「西18丁目駅」から約370メートル、徒歩5分
・ジェイアール北海道バスで札幌駅前から「54 北5条線」に乗り、「開発建設部前」から約370メートル、徒歩5分。終点「長生園前」から約470メートル、徒歩7分