BAYONETTA

究極の３Ｄバトルアクション

際限なき爽快感が味わえる、セガとプラチナゲームズのタッグによるアクションゲーム、それが『ベヨネッタ』。妖しき"色気"を漂わせるベヨネッタによる"背徳"感あふれるアクションは、単なる3Dバトルアクションに終わらず!!　怒涛のクライマックスシーン。エレガントなバトル……。プレイヤーの脳髄を刺激する本作は、病みつきの快感を与え、プレイする者を魅了して離しません！　本作のディレクターを務めるのは、『デビル メイ クライ』、『大神(おおかみ)』を手がけた神谷英樹氏。神谷氏の名前を聞いてピンときた、そこのアナタ！　約８年ぶりとなる神谷氏のアクションゲーム最新作、それが『ベヨネッタ』なんです。手にとって触れば、虜となること間違いなし。プレイしないと後悔しますよ。

観る者を恍惚に誘う魔女 BAYONETTA

20年まえ、ほの暗き湖底に沈む棺の中から蘇った女性。自分の素性も思い出さないその女の体には、失われた過去の鍵を解く記憶が刻まれていた。それは、獰猛な魔獣を操って天よりの使いを葬り去る恐るべき"魔女の力"。数百年の時を越え、現代に蘇った魔女ベヨネッタは、襲いくる天使たちを狩りながら、わずかに残る記憶の手がかりを手繰り寄せていく……。と、ありていの説明はここまで！　観る者の目、そして心を奪うほどの美しき女性、ベヨネッタ。まず目を引くのは、そのバツグンのプロポーション。まるでウェットスーツのように、体にピッタリとフィットした黒い衣装。大胆に開いた胸元。細部まで装飾されたゴールドのアクセサリー。よく見ると、髪の毛が衣装と一体化しているのもわかるはず 。美しく揺らめく黒髪。妖しさを際立たせる口元のホクロ。威圧感を漂わせるメガネ……。なんでしょう、このセクシーさは。天使をバッタバッタと狩る姿は壮厳でありながら、どこかイノセンスを感じさせるんですよね。香りまでもが伝わってくるような、圧倒的な存在感と言いますか……。あ、もうひとつ忘れてはいけないことが。ベヨネッタの声、そしてセリフからも、作り手のこだわりがひしひしと感じられるので必聴です。ブリティッシュイングリッシュのアクセントで高圧的に語る声、相手を煙に巻くような独特のセリフの言い回しは、より没入感を高めてくれることでしょう。

残酷なる攻撃。美麗なる回避

操作はいたって簡単。基本的には攻撃と回避さえ覚えれば問題はありません。攻撃はロックオンした相手との距離によって変化して、近距離の場合はキックとパンチ(ボタンによって変化)、遠距離の場合は銃撃を行うというもの。また、ボタンを押す順番やタイミング、コマンド入力との組み合わせにより、多彩なコンボをくり出すことが可能となっています。ＲＴボタン（プレイステーション3版はＲ2ボタン）を押せば回避行動を行うので、｢危ない！｣と感じたら、美しく敵の攻撃をかわせばいいわけです。……と、もっともらしく解説を述べさせていただきましたが、正直な話、文章で説明するのはまどろっこしい！　編集者としては失格の謗りを受けるかもしれませんが、あえて誤解を恐れずに言わせていただきます。｢触れば瞬時に理解できます｣。それほど本作の"触り心地"は半端ではないんです。前述したとおり、まったくストレスを感じさせない快適な操作レスポンスは、プレイヤーとベヨネッタの距離をなくし、一気に没入感を高めてくれます。ムカつく敵に華麗な攻撃をお見舞いし、生意気な敵の攻撃は防御なんて無粋な真似は行わず、軽やかにかわせばいいだけ。ただ、よりエレガントに戦うための重要なファクターがいくつか存在します。四肢を使って踊るように攻撃を行うバレットアーツ。そして、超スピードで敵を攻撃するウィッチタイム。下では、このふたつのアクションについて説明させていただきます。

バレットアーツ

四肢を駆使し、舞うように戦うベヨネッタ。彼女が両手、両足に携えているのは、愛銃のスカボロウフェア。スカボロウフェアのほか、ロケット砲の"キルゴア中佐"、日本刀の"修羅刃"、炎と氷の属性が自由に切り替えられる爪"ドゥルガー"など、プレイヤーが好きなように装備武器をカスタマイズできます。また、手には修羅刃、足にはドゥルガーなど、手足それぞれの装備を決められるので、多彩な組み合わせが楽しめるようになっているというわけ。さらに、戦闘中、コンボ中であろうとも、ワンボタンで武器の切り替えが可能なことも忘れてはいけません。つまり、攻撃のバリエーションは無限といっても過言ではないんです。ベヨネッタへあふれんばかりの愛情を抱く諸兄は、ほかのプレイヤーとは異なったカスタマイズを行い、"自分だけのベヨネッタ"で戦闘を楽しむのも一興では？　ちなみに、僕はそうしてます！　アイラブ、マイベヨネッタ!!

ウィッチタイム

少々じらすのも女のたしなみ。……すいません、暴走しました。何が言いたいのかというと、敵の攻撃をただかわすだけでは芸がないということです。だまされたと思って、攻撃がベヨネッタに当たるギリギリのタイミングで回避を行ってみてください。ほら、気持ちいいでしょ？　もちろん、ただ気持ちいいだけではありません。攻撃をギリギリで回避することでベヨネッタの感覚が研ぎ澄まされ、超スピードによる行動が可能となる"ウィッチタイム"へ突入するんです。わかりやすく言えば、ウィッチタイム中は敵の行動がスローになるということ。ギリギリの回避から始まる甘美な瞬間、それがウィッチタイムなんです。ダメージを食らう心配が皆無となり、さらにはコンボをより確実に、より数多く叩き込むことが可能となるわけ。開閉が速く、通常では通行できない扉も、ウィッチタイムを駆使すれば楽々と通り抜けられますよ。