津波で死亡、大川小遺族が提訴 石巻市と県に23億円請求 

大川小で津波の犠牲になった児童の遺影を手に、提訴のため仙台地裁に入る遺族ら=10日午後

 東日本大震災の津波で、宮城県石巻市立大川小の児童・教職員計84人が死亡、行方不明になったのは、学校側が高台に避難させるといった安全配慮義務を果たさなかったためだとして、児童23人の遺族が10日、石巻市と宮城県を相手取り、1人当たり1億円、計23億円の損害賠償を求めて仙台地裁に提訴した。

 学校管理下でほかに例を見ない大きな犠牲を出した問題は、震災から3年を経て、司法の場で検証されることとなった。

 3年生だった長女未捺ちゃん=当時(9)=を亡くした只野英昭さん(42)は「学校管理下で起きた真実を明らかにしてほしい」と語った。


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