インスタグラムでライブ配信された映像(出典:http://www.11alive.com)

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アメリカでまた銃による事故が起こってしまった。失われたのは13歳という未来ある少年の命。しかも事故の様子はインスタグラムでライブ配信されており、多くの友人がその瞬間、映像を目にしていたのだ。

今月10日の夜10時過ぎ、米ジョージア州アトランタ在住のシャニークア・スティーヴンスさんは自宅で「ブン」という音を聞いた。「それが何の音なのかはわからなかったが、何か悪い予感がした」というシャニークアさんは、娘と一緒に音がした2階に上がり、息子の部屋の戸を開けようとした。

しかし部屋は中から鍵がかかっており、呼んでも反応がない。必死で戸を蹴破って中に入ると、その目に飛び込んできたのは血の海に横たわる息子マラカイ君(13)の姿だった。

「ママ、携帯電話の電源を切って!」

娘の泣き叫ぶ声を聞き、マラカイ君の携帯電話を手にすると、その部屋の様子がインスタグラムでライブ配信されていることに気が付いた。

慌てて電源を切ったものの、自宅にはライブで事の一部始終を見ていた近所の友人40〜50人ほどが続々と集まり始めた。その後、マラカイ君はグレーディ・メモリアル・ホスピタルに救急搬送されたものの病院で死亡が確認された。

『11alive.com』によると、マラカイ君は友人と会話しながら銃をいじっていたが、突然暴発し頭部に被弾。そのまま床に崩れ落ちたということだ。

シャニークアさんは「息子の最期の姿が頭から離れません。あんな形で息子を失うなんて…。まだ13歳ですよ。葬儀業者に息子の棺桶の色の希望を尋ねられた時のつらさがわかりますか?」と声を詰まらせた。

マラカイ君がどのように銃を手に入れたのかは明らかになっていないが、シャニークアさんは「友達が持っていた銃をみんなで順番に回していたという噂もあります」と言い、次のように語った。

「警察に息子のインスタグラム上の名前を聞かれましたが、答えることができませんでした。息子は次から次へと新しいアカウントを作っていたようです。息子が何をしていたのか、もう少ししっかり把握していたら…と思うと非常に悔しいです。このような悲劇は二度と繰り返してほしくありません。」

警察は今回のケースを事故として調査を進めているようだが、人の死の瞬間がライブ配信されたのはこれが初めてではない。同じジョージア州では12歳の少女が「人生に悲観した」と首を吊って自殺する様子を、またトルコでは昨年、「彼女に振られたから」と22歳の男性が自殺する様子をそれぞれライブ配信していた。

出典:http://www.11alive.com
(TechinsightJapan編集部 A.C.)