米Realm、モバイル向けデータベースプラットフォーム「Realm Mobile Platform 1.0」を発表

 米Realmは1月19日、モバイル開発向けのデータベースプラットフォーム「Realm Mobile Platform 1.0」を発表した。Mac OS XおよびLinux向けに無料のDeveloper Editionをダウンロードできる。

 Realmはオブジェクトデータベースを開発するベンチャー企業で、Realm Mobile PlatformはiOS/Android向けクライアントサイドデータベース「Realm Mobile Database」とサーバーサイドの連携のための「Realm Object Server」を組み合わせたもの。Realm Object Serverはさまざまな端末間でのオブジェクトの同期とデータ同期のためのイベント処理を行うもので、同時接続数は1万ユーザー以上をサポート可能という。オンプレミスでもクラウドでも実装できる。

 Realm Mobile Platformを利用して、リアルタイムコラボレーション、ライブメッセージング、オフライン体験などの機能を持つアプリケーションを構築できる。Realmのオブジェクトデータベースによる自動でのデータ同期機能を備えるため、開発者はネットワーキングやシリアル化の作業をする必要はないという。

 このほかユーザー認証やアクセス制御、システムの稼働状況を表示するダッシュボードなどの機能も備える。Developer EditionはApache License 2の下でコードを公開している。

 有料版となるEnterprise Editionでは、他のデータソースとRealm Mobile Platformを統合できるData Integration API、Realm Object Serverを並列構成することで実現する水平方向の拡張性、継続的バックアップなどの機能が加わる。

米Realm
https://realm.io/