9月11日は2016年の夏が終わる日だった。
もちろん、公式に決まっているわけではない。
「小樽・鉄路・写真展」を見ないと、個人的には、夏が終わったという気がしないのだ。
この日は午前中に所用があり、昼ごろから「ドニチカきっぷ」を持って出発。
茶廊法邑からギャラリー大通美術館へ行き、美術陶芸作家 土橋陶媛展と、島田一嶽書展を見る。土橋さんの新作については後で書きます。
そこから札幌駅まで速歩きし、快速列車で小樽へ。
銭函―小樽築港間の海沿いは、筆者が最も好きな車窓風景の一つだ。
小樽でおりる。
長崎屋の地下のそば屋で大ざるを食う。
駅前からまっすぐ運河へと下っていく道路は、拡幅されて日も浅いので、小樽の街なかでは最も風情に欠ける通りといってさしつかえないだろう。
途中で右に折れて、道新小樽支社1階ロビーで写真4人展を見る。
筆者は北海道新聞の本社はもちろん、支社も、函館、旭川、釧路、北見、帯広、苫小牧、東京は入ったことがあるけれど、小樽支社の社屋に入るのは意外にも初めてである。
(そういえば室蘭と大阪の支社にも行ったことないなあ。ほかに岩見沢総局と、支局が40ある)
小樽・鉄路・写真展は今年も、マリンホールの裏手あたりの旧手宮線で開かれていた。
毎年出品しているウリュウユウキさんがいた。あちこちでお会いするけれど、この会場で会うのは初めてだ。
「今年はライジングサン・ロックフェスティバルで会いませんでしたからねえ」
などと話をする。
風に吹かれながら写真を見ていると、なんだか切ない、感傷的な気持ちになった。
空が高い。
また坂を下っていくと、運河の手前でにわか雨がふってきた。
やむを得ず運河プラザ内に避難し、コーヒーを飲む。
雨があがる。運河を渡り、遊覧船乗り場近くに設置したコンテナ内で「HATOBART」を見る。
駅に戻り、区間快速「いしかりライナー」に乗る。
文学館のガロ展は、時間がないので、また日を改めて見ることにした。
それにしても、自分はどうしていつもこんなに小樽滞在時間が短いんだろう。
もっと落ち着いて、のんびり町を歩きたいのに。
列車を手稲でおりる。
駅北口で花畔行きの中央バスに乗る。
手稲駅の裏手といえば、昔は、ウイスキーの工場と団地ぐらいしかなかったが、今は全く別の街といえるほどに変貌し、郊外型店舗や住宅などが並んでいる。
ただし路線バスは、相変わらず対キロ区間で、初乗りは190円と安いものの、乗っているうちにどんどん運賃が上がっていく。
客は次々とおりていき、ついに筆者だけになる。
石狩市庁舎の次、花畔中央で降り(終点の一つ前である)、ART WARM へ。近くで神社のお祭りがあるらしく、小さなみこしが通っていた。
ART WARM では、石狩美術協会展の初日で、5周年記念パーティーが開かれる直前だった。
事務局長の陶芸家、前野右子さんに「出席を」と言われてやって来たら、スーツ姿の市長や市議が大勢来ていて、シャツを外に出していた筆者は少々ビビる。
しかも、来賓紹介で名前を呼ばれて、さらにビビった。
道内のシュルレアリスム系の水彩画では第一人者(と筆者が勝手に認定している)の古田瑩子さんに久しぶりにお会いする。数年前に大病を患って以来、あまり筆は執っておらず、家庭菜園に熱心に取り組んでいるという。美術ジャーナリストの五十嵐恒さんも会場に来ていて、菜園の話に花を咲かせていた。
ほか、川本ヤスヒロさん、福岡さんとも少し話す。
パーティーはすぐにおいとまし、花畔中央からバスで麻生駅へ。
麻生から南北線に乗り帰宅。1時間20分かかった。
バスの中で「ケインズかハイエクか」読了。
さすがにくたびれて、夕食の後、すぐに寝てしまう。
もちろん、公式に決まっているわけではない。
「小樽・鉄路・写真展」を見ないと、個人的には、夏が終わったという気がしないのだ。
この日は午前中に所用があり、昼ごろから「ドニチカきっぷ」を持って出発。
茶廊法邑からギャラリー大通美術館へ行き、美術陶芸作家 土橋陶媛展と、島田一嶽書展を見る。土橋さんの新作については後で書きます。
そこから札幌駅まで速歩きし、快速列車で小樽へ。
銭函―小樽築港間の海沿いは、筆者が最も好きな車窓風景の一つだ。
小樽でおりる。
長崎屋の地下のそば屋で大ざるを食う。
駅前からまっすぐ運河へと下っていく道路は、拡幅されて日も浅いので、小樽の街なかでは最も風情に欠ける通りといってさしつかえないだろう。
途中で右に折れて、道新小樽支社1階ロビーで写真4人展を見る。
筆者は北海道新聞の本社はもちろん、支社も、函館、旭川、釧路、北見、帯広、苫小牧、東京は入ったことがあるけれど、小樽支社の社屋に入るのは意外にも初めてである。
(そういえば室蘭と大阪の支社にも行ったことないなあ。ほかに岩見沢総局と、支局が40ある)
小樽・鉄路・写真展は今年も、マリンホールの裏手あたりの旧手宮線で開かれていた。
毎年出品しているウリュウユウキさんがいた。あちこちでお会いするけれど、この会場で会うのは初めてだ。
「今年はライジングサン・ロックフェスティバルで会いませんでしたからねえ」
などと話をする。
風に吹かれながら写真を見ていると、なんだか切ない、感傷的な気持ちになった。
空が高い。
また坂を下っていくと、運河の手前でにわか雨がふってきた。
やむを得ず運河プラザ内に避難し、コーヒーを飲む。
雨があがる。運河を渡り、遊覧船乗り場近くに設置したコンテナ内で「HATOBART」を見る。
駅に戻り、区間快速「いしかりライナー」に乗る。
文学館のガロ展は、時間がないので、また日を改めて見ることにした。
それにしても、自分はどうしていつもこんなに小樽滞在時間が短いんだろう。
もっと落ち着いて、のんびり町を歩きたいのに。
列車を手稲でおりる。
駅北口で花畔行きの中央バスに乗る。
手稲駅の裏手といえば、昔は、ウイスキーの工場と団地ぐらいしかなかったが、今は全く別の街といえるほどに変貌し、郊外型店舗や住宅などが並んでいる。
ただし路線バスは、相変わらず対キロ区間で、初乗りは190円と安いものの、乗っているうちにどんどん運賃が上がっていく。
客は次々とおりていき、ついに筆者だけになる。
石狩市庁舎の次、花畔中央で降り(終点の一つ前である)、ART WARM へ。近くで神社のお祭りがあるらしく、小さなみこしが通っていた。
ART WARM では、石狩美術協会展の初日で、5周年記念パーティーが開かれる直前だった。
事務局長の陶芸家、前野右子さんに「出席を」と言われてやって来たら、スーツ姿の市長や市議が大勢来ていて、シャツを外に出していた筆者は少々ビビる。
しかも、来賓紹介で名前を呼ばれて、さらにビビった。
道内のシュルレアリスム系の水彩画では第一人者(と筆者が勝手に認定している)の古田瑩子さんに久しぶりにお会いする。数年前に大病を患って以来、あまり筆は執っておらず、家庭菜園に熱心に取り組んでいるという。美術ジャーナリストの五十嵐恒さんも会場に来ていて、菜園の話に花を咲かせていた。
ほか、川本ヤスヒロさん、福岡さんとも少し話す。
パーティーはすぐにおいとまし、花畔中央からバスで麻生駅へ。
麻生から南北線に乗り帰宅。1時間20分かかった。
バスの中で「ケインズかハイエクか」読了。
さすがにくたびれて、夕食の後、すぐに寝てしまう。
(この項続く)