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東京電力は27日、福島第一原発2号機海側の坑道で採取した水から、1リットルあたり23億5千万ベクレルの高濃度の放射性セシウムを検出したと発表した。事故直後に坑道に流れ込んだ汚染水が今もたまったままになっているとみられる。
26日に坑道内の水を採取したところ、1リットルあたりセシウム134が7億5千万ベクレル、セシウム137が16億ベクレル含まれていた。ストロンチウムなどのベータ線を出す放射性物質も7億5千万ベクレル検出された。事故直後に海に流れ出した汚染水とほぼ同程度の濃度という。
海側地下には坑道が複数走る。事故直後の2011年4月にタービン建屋地下にたまった高濃度の汚染水が坑道を伝って海に流れ出た。東電は漏れた場所を止水したが、坑道内に汚染水が残っている。今回、海洋流出した汚染水はこれらの坑道から染み出した可能性があり、原子力規制委員会が調査を指示していた。
東電は「高濃度の汚染水は坑道の中にとどまっている状態だと考えている」と説明。しかし、坑道から周辺の地中に漏れている可能性もあり、さらに海に漏れないよう護岸近くの地盤を固める工事を進めている。
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