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“精神障害”で労災認定、過去最多に

2013年6月21日 19:32
“精神障害”で労災認定、過去最多に

 昨年度、精神的な病気にかかり労災と認定された人は過去最多の475人に上ったことが21日、厚生労働省のまとめで分かった。

 厚生労働省によると、昨年度、仕事によるストレスが原因で精神的な病気にかかったとして労災を請求した人は1257人で、脳や心臓の病気で請求した人の約1.5倍だった。また、以前から請求していた人も含め、昨年度中に精神的な病気が労災と認められた人は過去最多の475人で、そのうちの2割が自殺か自殺未遂をしたという。

 原因別では、「仕事内容や仕事量に変化があった」人が59人と最も多く、次いで「嫌がらせやいじめ、暴行を受けた」人が55人だった。

 厚生労働省は、「うつ病と診断される人が増えているだけでなく、労災認定されることが知られたことが背景にある」と分析している。