元東京弁護士会副会長を逮捕 1000万円横領容疑で東京地検
成年後見人として預かっていた1千万円の定期預金を横領したとして、東京地検特捜部は1日、元東京弁護士会副会長の弁護士、松原厚容疑者(76)を業務上横領容疑で逮捕した。
逮捕容疑は2010年3月、財産管理していた女性の定期預金を無断で解約し、払い戻された現金1千万円を自分の名義の口座に入金して横領した疑い。
特捜部によると、松原容疑者は07年9月に女性の成年後見人に選任された。逮捕前、日本経済新聞の取材に対して「預かった金の一部を自分のために使った」などと説明していた。
東京弁護士会は「弁護士に対する社会の信頼を損なうもので、重大な事態と受け止めている」とする菊地裕太郎会長名の談話を出した。同会は松原容疑者の懲戒手続きを進めている。