ウェブ上には、すばらしい長文記事が日々アップされていますが、中には全部を読み切るのは大変だなと思わせられるものもあります。記事だけでなく、本もしかりです。読書がとにかく好きだというRoberto Estretinhoさんが、長文を読む時に使っている法則を教えてくれました。

  • 結論まで飛ばしてみる

    疑問やわからないことがあったら、途中を飛ばして結論を読んでみてください。その結論に、著者がいかにして到達したかを理解する価値があると思ったら、すべてを読みましょう。そう思わなかった時はラッキーです。時間を無駄にせずに済みます。

  • 30ページで判断

    重要なメッセージを理解するのではなく、理解する価値があるかどうかが分かれば十分です。本の30ページ分を読んで引っかかるものがなければ、私はその本を読むのをやめます。作家というのは読者の想像力を引きつけなければなりません。それには30ページもあれば十分です。それ以上のページ数が必要な時もあると思いますか? その場合はページ数ではなく編集が必要だと思います。

  • 最初に引きつけられるか

    これは1つ前のルールと半分同じようなものですが、強力に引きつけるものがあればいいというものです。基本的に、その記事や本やブログにすぐに魅了されなければ、私はそれ以上読むのをやめます。時間は有限で、無限ではないのですから、第一印象というのはより一層重要になります。

  • 屋根裏部屋のスペース

    私のシステムを完全なものにしてくれるのが屋根裏部屋です。シャーロック・ホームズが、人間の脳には小さな屋根裏部屋のようなものがあると考えていたのは有名ですが、人間には自分が選んだものを貯めておくスペースのようなところがあります。脳のスペースにも限りがあることを考えると、ワクワクしないようなもので、その屋根裏部屋のスペースを埋めたくはありません。ただし、仕事に関する知識や情報のために読むものは例外です。自分の屋根裏部屋を持続可能な状態にしてくれる、特別な情報を選びましょうという意味です。

後で読むようにしている記事や、積ん読の本が溜まっている人は、この法則を使って読むものを厳選してみてはいかがでしょうか。

A new system for reading | Roberto Estreitinho via 99u

Joshua Rivera(原文/訳:的野裕子)

Photo by Kim Davies.