考えるタネがここにある

週刊金曜日オンライン

  • YouTube
  • Twitter
  • Facebook

【タグ】

異端を排除していく日本社会

2012年8月3日6:26PM

約500人が熱心に聞き入った。(写真/編集部)

「悪い奴を捕まえるのが警察ではなく、捕まえた人を悪い奴にするのが警察。警察から狙われる右翼・左翼がいる」

 7月12日、「日本の司法を正す会」5周年の記念講演・シンポジウムが、東京都千代田区のホテルで開催された。

 冒頭の発言は佐高信本誌編集委員(評論家)が、本誌連載「国策捜査」をきっかけとして発足した「日本の司法を正す会」の意義を述べたもの。

 記念講演では、約15年間警察庁に身を置いた亀井静香衆議院議員が「人権という観点から警察庁・検察の捜査は危ないところを紙一重でやっている」と発言。続いて、弁護士の丸山和也参議院議員は、「島田紳助氏が批判されるべきところは、暴力団との付き合いではなく、2004年に起きた女性マネージャーへの傷害事件」とし、世論を作り出すマスコミの報道姿勢も批判した。

 シンポジウムでは宮崎学氏(作家)が「厳罰化は国民が求めている傾向」だとし、捜査の可視化を求める声が逆に法務官僚らの武器(規制)を増やす口実を与えていると指摘した。西部邁氏(評論家)は「かつてECの総会でイタリアのマフィアの必要性を説いたら絶賛された。欧州はわかっている」と語った。

 当日は「国策捜査」の被害者である鈴木宗男前衆議院議員や佐藤栄佐久前福島県知事、冤罪を訴え続けている袴田巌死刑囚の姉・秀子さんも駆けつけた。

(編集部、7月20日号)

【タグ】

●この記事をシェアする

  • facebook
  • twitter
  • Hatena
  • google+
  • Line

電子版をアプリで読む

  • Download on the App Store
  • Google Playで手に入れよう

金曜日ちゃんねる

おすすめ書籍

書影

増補版 ひとめでわかる のんではいけない薬大事典

浜 六郎

発売日:2024/05/17

定価:2500円+税

書影

エシカルに暮らすための12条 地球市民として生きる知恵

古沢広祐(ふるさわ・こうゆう)

発売日:2019/07/29

上へ