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■いのこはるき作品展 (2012年7月25日~31日、北見)

2012年07月30日 21時53分57秒 | 展覧会の紹介-絵画、版画、イラスト
Haruki Inoko solo exhibition
2012 July 25 (Wed) - 31 (Tue)
at NHK Gallery (NHK Kitami broadcasting station)

Inoko lives at Kitami city in the west side of Hokkaido. He makes a lot of paints that looks like Abstract Expressionism painting of 1950s and 60s in America.

 なんか、うそくさい英語ですみません。
 北見のいのこはるきさんが、地元で個展を開催中。
 先月、画廊喫茶で小品の個展を開いたばかり。昨年会員に推挙されたオホーツク美術協会展も9月に迫っており、精力的な制作ぶりには頭が下がる。

 作品は、「自画像」2点以外は、いずれも「無題」という抽象画。「1」から「31」まであるが、3枚組みの作品もあるので、枚数はもっと多く、壁面を埋めつくしている。これでも、展示せずに持ち帰った絵があるという。
 「自画像」のうち1点のみが1988年の作。あとはすべて近作だ。

 板を支持体とし、アクリルで着彩しているものが多い。キャンバスは「高い」ので、使用していない。
 一部、スタイロフォームを使っている作品もあり、さらにジーンズを貼った作も。

 上の画像の手前、「無題8」は最も大きく、184センチ四方ある。
 青を地として、その上に舞う白や黄色の飛沫が心地よい。ジャクソン・ポロックを思わせる部分もあるが、飛沫や線の配置はポロックとはかなり異なると思う。
 ただ、全体を貫くエネルギーは、やはり戦後の50~60年代を連想させる。
「昔のように美術界が元気だった時代になってほしいし、見る人にも元気になってほしいしね」 
 


 公園で拾った草を貼り付けた作品も。
 下地には黒を塗っていることが多いという。
 ジェッソのかわりにボンドを使っているところもある。

「昔は公募展に出して、落選すると落ち込んだり。でも、いまはうまくなりたいとか、人がどうのこうのとか、そういうのはない。自分が無心になれることの幸せが大きいね。画面と対話しながら作品を作っていくというか」

 いのこさんの口調には熱がこもっていた。


2012年7月25日(水)~31日(火)9:30am~5:30pm(最終日~2pm)
NHKぎゃらりー(北見市北斗町2)

いのこはるき作品展(2011)
いのこはるき作品展(2010)




・「大通」から北海道北見バス「9 緑が丘線」に乗り「NHK」降車、すぐ。
・「大通」から北海道北見バス「7 若葉線」に乗り「北斗高校」で降車、350メートル、約5分
・JR北見駅から、目の前の通りを直進し1.2キロ、徒歩約16分


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