水資源に関する、最近の知見が展開され、連想が広がり、知識の輪がつながる本。
わかりやすく理解できるように工夫されていて、この分野にしろうとの方々にもお勧め。
日高義樹のワシントン・リポートのように、省末にまとめが書いてあって頭の整理ができます。
まずは、目次を写します。
まえがき P9
第一章 水惑星の文明 P19
乾燥地にあった四大文明、
地球は水の惑星なのか?
地球の水はどこにあるのか、
水の惑星でなぜ水が足りなくなるのか?
循環する水資源は無限か?
高い水・安い水、いったいどのくらいの飲み水が必要なのか?
健康で文化的な生活に必要な水―生活用水、
生産のための水―工業用水、
食料のための水―農業用水、
水と光合成
第二章 水、食料、エネルギー P83
世界の水危機、
水ストレスとは何か?
仮想水貿易とは、
仮想水貿易は世界を救うのか?
仮想水貿易の推計と日本、
工業製品を作る水は輸出超過ではないのか?
空気の次は水に課金される時代に?
水と食料とエネルギーのネクサス
第三章 日本の水と文化 P141
日本は水に恵まれた国か?
日本と世界の豪雨、
日本は地震国か洪水国か?
日本には国際河川がないから水をめぐる争いはないのか?
日本は大量の水の輸入国か?
日本はダム大国か?
ダムは諸悪の根源なのか?
水は誰のものか?
日本の水需給のこれまでとこれから
第四章 水循環の理(ことわり) P191
木を植えると山の水源が保全されるのか?
洪水はなぜ起こるのか?
水と水害、
洪水被害を軽減するには、
100年に一度の洪水とは
第五章 水危機の虚実 P230
世界の水は枯渇するのか?
瓶詰水輸入の功罪、
水マネジメントの民営化と水紛争、
地下水の枯渇、
なぜ気候変動問題なのか?
第六章 水問題の解決へ向けて P274
人口降雨―現代の雨乞い、
雨水利用―水の地産地消、
海水淡水化は万能か、
水をきれいにするのは水を造ること、
節水、
統合水管理とは、
水をめぐる世界の政府の対応、
水ビジネスは世界を救うのか、
水問題解決へ向けて市民として何ができるのか?
あとがき P309
参考文献、図表出展
略語一覧
索引
====
以下は、読みながら、キーワードや、連想をメモした、備忘録です。
シンガポール・ニューウオーター
退耕還林
黄河の断水は、灌漑が広がったことが原因らしい。
川島博之「食糧自給率」の罠、輸出が日本の農業を強くする。
昭和59年から61年、1俵の買い取り価格は18,668円。最高値
沙漠化:砂でなく、沙を使うのが和辻哲郎著「風土」と同じ。
風土には、イタリアのポー川の洪水が書いてある。
リゾット(イタリア)、パエリア(スペイン)はお米の料理。
苦い米(映画)
水の政治学「Hydropolitics」
ハーモン・ドクトリン(19世紀の米国司法長官のドクトリン)
ミネラルウォーターショック
1990年国民一人当たり年間1.6リットル
2010年国民一人当たり年間19.8リットル
人工降雨:フィリピンの水法には書いてある。
筑波の北に、雨乞いの「雨引観音」がある。
加藤尚武著「環境倫理学のすすめ」
水ビジネス国際展開研究会報告書
服部聡之著「水ビジネスの現状と展望」
水道料金は、逓増制、従量制
さて、電気料金は?
研究とはどういうことか、理解させてくれる本。
そういえば、
沖縄の屋根にあった、まるいタンクを見なくなった。
淡水レンズ:セブのマクタン島にあった。
先日富山に行くときに通った、
北越急行線鉄の十日町橋鉄橋からみた信濃川には、水が流れていた。
40m^3/s程度のようだ。
Great Stink:19世紀のテムズ川
マニラのパッシグ川は、マラカニアン宮殿が面している。
エストラーダ氏は大統領時代、パッシグ川を巨大なセプティックタンク
と言っていた。これからマニラ・ウオーターが下水道整備をやろうとしている。
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水危機 ほんとうの話 (新潮選書) 単行本(ソフトカバー) – 2012/6/22
沖 大幹
(著)
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- 本の長さ334ページ
- 言語日本語
- 出版社新潮社
- 発売日2012/6/22
- 寸法13.2 x 2.2 x 19.1 cm
- ISBN-104106037114
- ISBN-13978-4106037115
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登録情報
- 出版社 : 新潮社 (2012/6/22)
- 発売日 : 2012/6/22
- 言語 : 日本語
- 単行本(ソフトカバー) : 334ページ
- ISBN-10 : 4106037114
- ISBN-13 : 978-4106037115
- 寸法 : 13.2 x 2.2 x 19.1 cm
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上位レビュー、対象国: 日本
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2014年4月6日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
とてもよい本だと思った。
本書の内容・レビューに関しては、他の方々が述べている通り。
自分にとって新しい知見を得ることができたいう意味でも良書だと思う。
各章ごとに要点がまとめられていて、後で読み返す時に索引のように使えそうなのもいいと思った。
また、巻末に参考文献が掲載されていて、圧倒的に英語文献が多いが、日本語訳で出版されている本もあるので、それらの本にも触れてみたいと思った。
世界の水問題に感心ガある人には、是非読んで欲しい本だと思う。
筆者の文体も難しくなく、とても読みやすい。
本書の内容・レビューに関しては、他の方々が述べている通り。
自分にとって新しい知見を得ることができたいう意味でも良書だと思う。
各章ごとに要点がまとめられていて、後で読み返す時に索引のように使えそうなのもいいと思った。
また、巻末に参考文献が掲載されていて、圧倒的に英語文献が多いが、日本語訳で出版されている本もあるので、それらの本にも触れてみたいと思った。
世界の水問題に感心ガある人には、是非読んで欲しい本だと思う。
筆者の文体も難しくなく、とても読みやすい。
2016年9月18日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
水にまつわる様々な話題が、冷静に論理的に展開されています。
感覚的な思い込みや誤解を多々正してくれる好著だと思います。
ただ、文章がもう少しなんとかならないものでしょうか。
言いたいことが次々に湧き過ぎて、整理が追いつかないからなのか、
あるいは、関連事項もなるべく多く取り上げようとするためなのか、
とにかく全編を通して、表現がもつれ過ぎているように思います。
内容は星5つですが、文章のシンドサのために星を1つ減らします。
感覚的な思い込みや誤解を多々正してくれる好著だと思います。
ただ、文章がもう少しなんとかならないものでしょうか。
言いたいことが次々に湧き過ぎて、整理が追いつかないからなのか、
あるいは、関連事項もなるべく多く取り上げようとするためなのか、
とにかく全編を通して、表現がもつれ過ぎているように思います。
内容は星5つですが、文章のシンドサのために星を1つ減らします。
2016年1月28日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
自分がモノを知らないといえばそれまでですが、「そうだったのかぁ」と溜息ついてしまう事柄がたくさん書かれてました。
読前読後で、まるで生活意識も変わってしまったといってもいいすぎではないかもしれません。
同じくらいモノ知らないでのほほんと生きてる人もいっぱいいると思うので、ぜひ読んでいただきたいです。
読前読後で、まるで生活意識も変わってしまったといってもいいすぎではないかもしれません。
同じくらいモノ知らないでのほほんと生きてる人もいっぱいいると思うので、ぜひ読んでいただきたいです。
2012年7月5日に日本でレビュー済み
あとがきに
研究とは,「不思議」や「非常識」「不見識」を「当たり前」にしていく作業である。
水と水循環に関する基本原理
1 地球上の水はなくならない
などをしめし,
次に常識と思われていることをいくつか示す。
1 節水は善行で,たくさん使うのはいけないことだと無批判に思っている。
などなど
そして判断基準として
1 間違っていないが正しいともいえないこともいっぱいある
2 銀の弾丸はない
などなど
これらの頭の体操をしてから,水問題に取り組んでいる。
最後にこれをやる方法もあるかも。
研究とは,「不思議」や「非常識」「不見識」を「当たり前」にしていく作業である。
水と水循環に関する基本原理
1 地球上の水はなくならない
などをしめし,
次に常識と思われていることをいくつか示す。
1 節水は善行で,たくさん使うのはいけないことだと無批判に思っている。
などなど
そして判断基準として
1 間違っていないが正しいともいえないこともいっぱいある
2 銀の弾丸はない
などなど
これらの頭の体操をしてから,水問題に取り組んでいる。
最後にこれをやる方法もあるかも。
2012年8月19日に日本でレビュー済み
本書は、「ひと」と「地球」と「水」の関係について、さまざまな観点から解説した本です。
水問題というと、まず現在顕在化しつつある、水利用の面や水争奪の面や水ビジネスの面をイメージしますが、本書では、(もちろんその面の記述が多いものの)、世界の文明と河川との関係のように歴史的側面や洪水のように災害の面も触れています。非常に多面的に「水」について解説した本です。
本書は、ほんとうに様々なことが書かれていますが、たとえば次のようなことが書かれています。
(a) 水は他の商品と比べて重量当たりで非常に安価なものなので他の場所に運びにくい、したがって地球全体では水が十分に存在していても「目の前に」「使える水」がないと、その地域では水不足となる。
(b) 発展途上国の水問題は、水を浄化し、使える状態にして供給するインフラが不足していることによるもの。日本人が節水しても、世界の水問題の解決にはつながらない。
(c) 人間が最低限必要な水と比べて先進国では非常に多量の水を消費している、そのほとんどは洗浄水として利用している。
(d) 「水が原因で国際間の紛争が発生している」というのは事実に反する。むしろ、水の利用をめぐって国際協調が行われることが多い。
(e) 木を植えると水の涵養になって水問題が解決するというのは嘘である。真実は逆であり、「水のあるところに森林ができる」。水が少ないところで木を植えると、むしろ森林が水を奪うことになる。
(f) 水とエネルギーと食料はそれぞれ密接な関係にある。たとえば、水が少なく、エネルギー価格の安い中東諸国では、エネルギーを使って海水を淡水化し、水を得ることができる。
(g) 日本は、外国から食料などを輸入することで、水を輸入していることにもなっている。しかし、それは日本で水が足りないからではなく、食料輸入に伴って結果的に水も輸入していることとなっているだけ。(したがって、「日本人は水まで輸入して、他国の水不足を深刻化させている」と考える必要性は乏しい。)
私は、本書を読んで、水問題を多面的に理解することができた気がしました。
新潮選書で300ページ以上の本であり、著者も「新書3冊分の内容」と書いているとおり、かなり読みごたえがある本です。少し根気のいる本ですが、良書であり、読む価値のある本と思います。
水問題というと、まず現在顕在化しつつある、水利用の面や水争奪の面や水ビジネスの面をイメージしますが、本書では、(もちろんその面の記述が多いものの)、世界の文明と河川との関係のように歴史的側面や洪水のように災害の面も触れています。非常に多面的に「水」について解説した本です。
本書は、ほんとうに様々なことが書かれていますが、たとえば次のようなことが書かれています。
(a) 水は他の商品と比べて重量当たりで非常に安価なものなので他の場所に運びにくい、したがって地球全体では水が十分に存在していても「目の前に」「使える水」がないと、その地域では水不足となる。
(b) 発展途上国の水問題は、水を浄化し、使える状態にして供給するインフラが不足していることによるもの。日本人が節水しても、世界の水問題の解決にはつながらない。
(c) 人間が最低限必要な水と比べて先進国では非常に多量の水を消費している、そのほとんどは洗浄水として利用している。
(d) 「水が原因で国際間の紛争が発生している」というのは事実に反する。むしろ、水の利用をめぐって国際協調が行われることが多い。
(e) 木を植えると水の涵養になって水問題が解決するというのは嘘である。真実は逆であり、「水のあるところに森林ができる」。水が少ないところで木を植えると、むしろ森林が水を奪うことになる。
(f) 水とエネルギーと食料はそれぞれ密接な関係にある。たとえば、水が少なく、エネルギー価格の安い中東諸国では、エネルギーを使って海水を淡水化し、水を得ることができる。
(g) 日本は、外国から食料などを輸入することで、水を輸入していることにもなっている。しかし、それは日本で水が足りないからではなく、食料輸入に伴って結果的に水も輸入していることとなっているだけ。(したがって、「日本人は水まで輸入して、他国の水不足を深刻化させている」と考える必要性は乏しい。)
私は、本書を読んで、水問題を多面的に理解することができた気がしました。
新潮選書で300ページ以上の本であり、著者も「新書3冊分の内容」と書いているとおり、かなり読みごたえがある本です。少し根気のいる本ですが、良書であり、読む価値のある本と思います。
2014年1月5日に日本でレビュー済み
「水は循環資源なので、枯渇することはない」「最も水を消費するのは、
生活用水でも工業用水でもなく、圧倒的に食料生産。成人が1日に摂取
する2000kcalの食料を作るには、約2000リットル(浴槽10杯分)の水が必要
になる。そのため、水が足りない中東は食料を大量に輸入し問題を解消している」
「水はローカルな資源なので、完全市場における競争原理が成り立たない。
その結果、水道料金は国内の自治体間で最大16倍もの差がある」
これを読んで、「えっ、そうなんだ」と思った方なら、この本は買いである。
評者は水に大した関心もなく、たまたま本書を手に取って読んだが、あまり
の面白さに引き込まれるように読んだ。
本書は資源としての水の性質や構造から、水不足に悩む国が抱える本質的な
問題は何なのか、また食料輸入にまつわる「仮想水」という概念まで、
水に関する問題を包括的に扱っている。記述は構造的かつロジカルで、読ん
でいて腑に落ちる。各章の終わりごとにまとめが付いている作りもいい。
昨今は水ビジネスへの企業の積極投資や外国資本による日本の山林買収など、
水に関連するニュースがメディアを賑わせているが、水資源の基本的な構造が
何も分かっていなかったと、読後に反省。目を覚まされた気持ちになる。
生活用水でも工業用水でもなく、圧倒的に食料生産。成人が1日に摂取
する2000kcalの食料を作るには、約2000リットル(浴槽10杯分)の水が必要
になる。そのため、水が足りない中東は食料を大量に輸入し問題を解消している」
「水はローカルな資源なので、完全市場における競争原理が成り立たない。
その結果、水道料金は国内の自治体間で最大16倍もの差がある」
これを読んで、「えっ、そうなんだ」と思った方なら、この本は買いである。
評者は水に大した関心もなく、たまたま本書を手に取って読んだが、あまり
の面白さに引き込まれるように読んだ。
本書は資源としての水の性質や構造から、水不足に悩む国が抱える本質的な
問題は何なのか、また食料輸入にまつわる「仮想水」という概念まで、
水に関する問題を包括的に扱っている。記述は構造的かつロジカルで、読ん
でいて腑に落ちる。各章の終わりごとにまとめが付いている作りもいい。
昨今は水ビジネスへの企業の積極投資や外国資本による日本の山林買収など、
水に関連するニュースがメディアを賑わせているが、水資源の基本的な構造が
何も分かっていなかったと、読後に反省。目を覚まされた気持ちになる。