ドラマ「TOKYOエアポート〜東京空港管制保安部〜」(フジテレビ系)で準主役として出演中の佐々木希(24)。セリフが急増する活躍ぶりの背景には、“あのスポンサー”の存在も見え隠れするのだ。

 現在、主演の深田恭子の先輩空港管制官役として、出演中の佐々木。これまでも、「準主演にもかかわらずセリフゼロ」や「遺影での登場シーンのみ」など数々の屈辱現場が報じられ、そのたびに彼女の“演技力のなさ”が指摘されてきた。

 ところが今回のドラマでは、準主役と大抜擢。しかも管制官という役どころから、英語での長セリフが随所に出てくるなど、まさに大活躍なのだ

 テレビ誌編集者によれば、

「もともとセリフを覚えるのが苦手な佐々木さんは、NGが他の出演者に比べるとかなり多い。しかも肝心の英語のセリフが棒読みで、慌ててマンツーマンで英会話の指導を受けたといいます。共演している深田や要潤の発音が流暢なだけに、ネット上でも『(役柄の)先輩のはずが英語がたどたどしすぎる』と指摘されています」

 いまだに女優としての力量は、未知数といったところか。それにしても、なぜ佐々木が抜擢されたのだろうか。

 大手広告代理店スタッフが解説する。

「それは、花王の1社提供枠だからですよ。かつて納豆スキャンダルで打ち切りになった『あるある大事典』の枠で、その後は紆余曲折があり、現在はドラマ枠となっています。しかし、フジは『あるある──』の件で花王に借りがあって、その意向が無視できないんです。今回のドラマの場合も、花王のエッセンシャルシャンプーのCMに佐々木が出演している経緯もあり、ドラマ起用するにあたってスポンサーから制作サイドに、『ちゃんとした役を頼みますよ』と要望されたといいます。それゆえに、セリフがけっこうあるんですよ」

 つまりスポンサーの“圧力”で、佐々木がここまで大々的に持ち上げられているというのだ。

「そもそもセリフの量が多い少ない以前に、出演者の顔ぶれを見ると、他にも花王の商品のCMに出演している女優陣がいます。主演の深田の上司役で、準主演級の瀬戸朝香も、『キュキュット ハンドビューティ』のCMに出ている。最近も同じ枠で、オダギリジョー主演の『家族のうた』が打ち切りになって、ますますフジ側の配慮は尋常ではなくなった。今回のドラマは初回が14%で好調だったので、とりあえずフジ側は胸をなで下ろしています」(前出・代理店スタッフ)

 女優生命に黄色信号がともっていた佐々木にとっては、無事ソフトランディングできたようである。