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■小野寺紀子 ESPOSIZIONE (11月2日まで)

2008年10月31日 00時46分37秒 | 展覧会の紹介-彫刻、立体
 小野寺さんは札幌の彫刻家で、全道展会員。
 抽象彫刻やインスタレーションが増えるなかで、変わらず正統派の具象彫刻(人物)を作り続けている女性です。
 人物でも、たとえばマイヨールのように曲線を多用して、やわらかさや官能性を表現するというよりは、直線的な造形で、意志の強さのようなものを感じさせる作品が多いと思います。駅前通りの北4条にある少女の像「ビアンカ」などを見ると、その思いを強くします。

 個展は、2000年の大同ギャラリー以来だそうです。今回は、大半の作品の題がイタリア語でつけられているようです。
 メーンになるのは、ロビーに据え付けられた、裸婦2人が木のベンチに、互い違いの向きに腰かけた様子を造形した「Sedere」。
 これとわりあい似たシチュエーションの作品に、札幌芸術の森野外美術館にある朝倉響子「ふたり」がありますが、こちらが着衣でスタイリッシュなイメージなのに対し、小野寺さんの方は少しやせ気味で、きりりとしたものを感じます。

 ほかに、小さい全身像が1点(「Stelle cadenti」)と、首が数点、レリーフが「Libero」「Pace」の2点。デッサンが5点ありました。
 大きな階段のガラス窓から西2丁目通を見渡しているのは「Studenta-K」と「繭」。
 また、「Cappello」は帽子をかぶり、柔和な表情をしています。
 首はほかに「Primavera」「Pensiero」「Lunedi」「Gli Piace BACH」「Libero-testa」。


2008年10月13日(月)-11月2日(日)9:00-18:00(土・日曜-16:00)、期間中無休
STV北2条ビルエントランスアート(中央区北2西2 地図A

□小野寺紀子彫刻作品集 http://www5.ocn.ne.jp/~nori11/

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