五輪=柔道の英国代表選手、「ポケモンで人生変わった」

五輪=柔道の英国代表選手、「ポケモンで人生変わった」
7月23日、ロンドン五輪の男子柔道60キロ級に出場する英国代表のアシュリー・マッケンジー(右)は、子どもの頃に人気アニメ「ポケットモンスター」のカードをめぐってけんかしたことにより人生が変わったという。パリで昨年8月撮影(2012年 ロイター/Yves Herman)
[ダートフォード(英国) 23日 ロイター] ロンドン五輪の男子柔道60キロ級に出場する英国代表のアシュリー・マッケンジー(23)は、子どもの頃に人気アニメ「ポケットモンスター」のカードをめぐってけんかしたことがきっかけで、その後の人生が変わったのだという。
マッケンジーは11歳のとき、大切にしていたポケモンカードを別の男児に奪われそうになり、路上で取っ組み合いになった際、何回も投げ飛ばされたという。かつては問題児だったというマッケンジーは「あれは最高のカードで、当時は自分にとってポケモンがすべてだった」と当時を振り返った。
「相手のシャツをつかもうとしたら、あっという間に投げ飛ばされていた。当時は自分もけんか好きだったので、何かがおかしいと感じた」というマッケンジーは自宅に戻り、インターネットで調べてみたところ、相手が柔道の技を使っていたことが判明。
さらに詳しいことを知るために地元の柔道クラブに向かうと、そこには彼からカードを奪った男児がいたという。マッケンジーは「彼と話して、友達になり、柔道を始めた。ポケモンカードも返してもらったよ」と笑顔をのぞかせた。
マッケンジーはたびたび退学処分となったほか、少年院にも入ったことがあるが、柔道との出会いで才能が開花し、ジュニア大会で成功を収めた。「すべてのエネルギーを柔道に注いだ。そこから人生が一気に上昇気流に乗った」と語った。「多くのトラブルを克服して、五輪の舞台にたどり着いた。次のステップではメダル獲得を目指す」と五輪での活躍を誓っている。

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