【6月6日 Relaxnews】子どもに野菜を食べさせたいなら、最善の策は大声で命令することではなく、まず親が自分から野菜を食べることだとする研究が、米健康・栄養専門誌「American Journal of Clinical Nutrition」5月号に掲載された。

 研究チームが低所得層の家庭におけるさまざまなしつけの方法を調べた結果、大声で命令することや、力でどうにかすること、報酬や懲罰などよりも、良好な食事環境を作って親が健康な食生活をすることの方が効果があることがわかった。

 研究によると、親に野菜を食べるよう命じられた子どもより、野菜を食べることに納得している子どもの方がより健康的な習慣を持っていた。他には、台所に健康的なおやつを置くことや、毎日同じ時間に食事をとること、買い物の際に子どもを一緒に連れて行って食料品に慣れ親しませることなどを、研究チームは推奨している。

 過去の研究でも、子どもが十分な果物と野菜を食べるかどうかには、母親の食生活が大きな影響を及ぼしていることが確認されている。2010年発表の米研究によると、幼児の果物と野菜の消費量は、母親のそれぞれの消費量と比例関係にあった。(c)Relaxnews/AFPBB News

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