Mozillaが新しいロゴを発表、使用したフォントは無償公開

 Mozillaは1月18日、新しいロゴを含むブランド体験の展開を開始することを発表した。Mozillaのミッションをより広いインターネットユーザーに伝えることを目的に開始したコミュニティベースのブランディングイニシアティブとなる。Webブラウザにおける「Firefox」のシェアは低迷気味であり、新しいイメージを与えることができるか注目される。

 Mozillaの目的とブランドをより多くの人に伝える必要があるという認識の下、Mozillaは2016年夏からブランド体験の刷新を公式に進めていた。Mozillaは健全で一部ではなく多数のユーザーがパワーを握る、安全性やユーザーのアイデンティティが尊重される、誰にでも開かれておりアクセスできるといった特徴を備えたインターネットの実現を目指しており、これを象徴し、代弁するようなブランドアイデンティティの確立に向けて、「Mozilla Open Design」としてコミュニティからの公募を含む作業を進めてきた。

 この日公開したロゴは、インターネットを象徴する://をMozillaの”ill”に利用したもの。これにあたってオランダのTypothequeが「Zilla」という新しいフォントを作成した。フォントにジャーナリスト的な感覚を含ませることで、健全なインターネットについての会話に参加するという意思表示を示したと説明している。Zillaフォントは無料で公開される。

 ロゴに合わせて、Firefoxやその他のWebブラウザで使われるハイライトカラーを用いたというカラーパレットも公開した。ロゴの下や右に配置されるコピーは、チーム名、イベント、プログラムを示すほか、Mozillaのメッセージ(”we stand for the internet”など)を配する。

 新しいブランドの展開は段階的に進める。MozillaのWebサイトでは導入が始まっており、イメージを伝えるビデオも公開されている。同時に、フィードバックや提案も継続して募るとしている。

Mozilla
http://www.mozilla.org

Mozilla Open Design
https://blog.mozilla.org/opendesign/