Ubuntu 12.04へのアップグレード
昨日の16時08分頃から開始したのですが、アップグレードが完了してシステムを再起動させたのは19時半ぐらいかと思います。途中、確認や選択のための中断が10回ほどあり、中断に気がつかないまま離れていたりしていたので、実質的には2時間半ぐらいかと思います。
アップグレード直後に、「システム管理」→「追加のドライバ」→「追加のドライバ」からNVidiaのグラフィックス・ドライバを有効にしようとしたのですが、いつまで経っても処理が終わりません。そのうちウィンドウの再描画がされなくなったり、「システム管理」のメニュー自体が表示されなくなったりしました。
一度だけiiimfなんとかというエラーが表示されたので、ATOK X3 forLinuxを疑いました。GNOME端末を開いてもすぐに固まるありさまで、GUIとしては使い物にならない状態だったので、別のパソコンからsshでログインし、次のサイトを参考にATOK X3 for Linuxをインストールし直しました。どうもアップグレードの時点でiiimfの入力メソッド関係も削除されていたみたいでした。
Ubuntu 12.04にATOK X3 for Linuxをインストールする(amd64編) – Sickly Life はてな版 http://d.hatena.ne.jp/itiri/20120417/1334669622
システムの再起動後、使い物にならない不安定な状態は解消していたのですが、インストールしたはずのATOK X3 for Linuxが起動しません。しばらくするとGoogle ChromeではATOK X3 for Linuxが使えることに気がつきました。これはGTKなどの依存ライブラリの問題だろうと見当をつけ、再度調べてみました。
Ubuntuをインストールした直後に行う設定 12.04 Precise Pangolin編 http://www.k5.dion.ne.jp/~r-f/sicklylife/memo/ubuntu1204/setting\_and\_install.html#atok\_in
の方法で解決できたのですが、前回参考にしたサイトの説明で、im-iiim.soを入れ忘れていたみたいでした。ビルトの必要はなく、解凍したファイルの中にC言語のオブジェクトモジュールであるim-iiim.soがそのまま入っていたと思います。
モジュールを配置し、再起動しただけではうまくいかず、以下の手順からやり直すことで、普通にATOK X3 for Linuxが使えるようになりました。
sudo bash -c ‘/usr/lib/i386-linux-gnu/libgtk2.0-0/gtk-query-immodules-2.0 > /usr/lib/i386-linux-gnu/gtk-2.0/2.10.0/gtk.immodules’
sudo bash -c ‘/usr/lib/x86_64-linux-gnu/libgtk2.0-0/gtk-query-immodules-2.0 > /usr/lib/x86_64-linux-gnu/gtk-2.0/2.10.0/gtk.immodules’
sudo bash -c ‘gtk-query-immodules-3.0 > /usr/lib/x86_64-linux-gnu/gtk-3.0/3.0.0/immodules.cache’
Ubuntu 12.04になっての違いですが、ディスクトップ環境にGnome Shellを使っているためか、まだほとんど実感できていません。システム起動後のログイン画面が少し変わって、12.04と出ているので、変わっているのだろうと確認できる程度です。ただ、心なしか安定感が少し高まったような気はします。
今回のアップグレードで一番期待したのは、NVidia ドライバの対応でした。サスペンド出来ないのが痛いです。サスペンドを実行してもディスプレイの電源が落ちないのは、やはりグラフィックスドライバーの制御がうまくいっていないものと考えられます。
残念ながら結果は変わりなしでした。「このドライバは有効ですが、現在使用していません」と出ていますし、
% glxinfo | grep direct
の実行結果も次のようにエラーが出ています。
direct rendering: No (If you want to find out why, try setting LIBGL_DEBUG=verbose)
相変わらず、nvidia-setteingsもエラーが出て使えません。/etc/X11/xorg.confは次のように、Ubuntu 11.10のときに自作したものを使っています。
Section “Device”
Identifier “Default Device”
Option “NoLogo” “True”
EndSection
Section “Files”
ModulePath “/usr/lib/xorg/modules”
FontPath “/usr/share/fonts/X11/misc”
FontPath “usr/share/fonts/X11/cyrillic” FontPath “/usr/share/fonts/X11/100dpi:unscaled”
FontPath “usr/share/fonts/X11/75dpi:unscaled”
FontPath “/usr/share/fonts/X11/Type1”
FontPath “/usr/share/fonts/X11/100dpi”
FontPath “/usr/share/fonts/X11/75dpi”
FontPath “/var/lib/defoma/x-ttcidfont-conf.d/dirs/TrueType”
FontPath “built-ins”
EndSection
Section “Module”
Load “extmod”
Load “dri2”
Load “dbe”
Load “record”
Load “dri”
Load “glx”
EndSection
Section “Monitor”
Identifier “Configured Monitor”
Option “DPMS”
EndSection
Section “Screen”
Identifier “Default Screen”
Monitor “Configured Monitor”
Device “Configured Video Device”
EndSection
Section “Device”
Identifier “Default Device”
Option “NoLogo” “True”
EndSection
Section “Files”
ModulePath “/usr/lib/xorg/modules”
FontPath “/usr/share/fonts/X11/misc”
FontPath “usr/share/fonts/X11/cyrillic” FontPath “/usr/share/fonts/X11/100dpi:unscaled”
FontPath “usr/share/fonts/X11/75dpi:unscaled”
FontPath “/usr/share/fonts/X11/Type1”
FontPath “/usr/share/fonts/X11/100dpi”
FontPath “/usr/share/fonts/X11/75dpi”
FontPath “/var/lib/defoma/x-ttcidfont-conf.d/dirs/TrueType”
FontPath “built-ins”
EndSection
Section “Module”
Load “extmod”
Load “dri2”
Load “dbe”
Load “record”
Load “dri”
Load “glx”
EndSection
Section “Monitor”
Identifier “Configured Monitor”
Option “DPMS”
EndSection
Section “Screen”
Identifier “Default Screen”
Monitor “Configured Monitor”
Device “Configured Video Device”
EndSection
Ubuntu日本語フォーラム / 11.04アップグレードでX起動せず(NVIDIA) https://forums.ubuntulinux.jp/viewtopic.php?id=11139 を参考にしたところ、NVIDIAのドライバ自体は有効に使用されているみたいです。次のように確認しました。
% dkms status
nvidia-current-updates, 295.40, 3.2.0-24-generic, x86_64: installed
nvidia-current, 295.40, 3.2.0-24-generic, x86_64: installed
コメントを残す