松本死刑囚の2度目の再審、高裁認めず
オウム真理教による地下鉄、松本両サリン事件など計13事件で殺人罪などに問われ、死刑が確定した元教団代表、松本智津夫死刑囚(麻原彰晃、57)の2度目の再審請求を巡る即時抗告審で、東京高裁(八木正一裁判長)は4日までに、請求を退けた東京地裁決定を支持し、同死刑囚側の即時抗告を棄却する決定をした。決定は3月29日付。
同死刑囚側は、1度目の再審請求が2010年9月に最高裁で退けられた後、再び再審請求を申し立てた。東京地裁が昨年5月に請求を棄却したため、高裁に即時抗告していた。
松本死刑囚は04年2月に一審・東京地裁で死刑判決を受けた。二審の弁護団が期限内に控訴趣意書を提出しなかったことから、東京高裁は06年3月、控訴棄却を決定。最高裁が同年9月に特別抗告を退け刑が確定した。