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■第15回“グループ環”絵画展 (2014年6月24~29日、札幌)=続き

2014年07月26日 22時57分57秒 | 展覧会の紹介-絵画、版画、イラスト
承前

 冒頭は、1923年生まれの大ベテラン、萩原勇雄「釧路川滞船」(30F)
 オーカーを基調とした色合いの落ち着きぶりと構図の確かさ、筆使いのやわらかさは、まさに職人芸。90代とは思えない。
 萩原さんはもともと釧路美術協会の事務局などを務めて、釧路美術の振興にも尽くした人とのこと。現在は無所属。




 中吉功(道展会員)「港」(30F)
 近年の中吉さんは、ラベンダー色を主調色に、水辺の風景をたんたんと描いている。
 ほかに「河畔」(同)、といいたいところだが、どっちの写真を撮ってきたのか、正直自信がない。中吉さん、すみません。 




 枝広健二(道展会員)「冬の日に」(50F)
 先日、STV北2条ビルで個展を開いたばかりの枝広さん。冬の岩見沢の空気感が表現されている。
 ほかに「上富良野より」(20F)




 佐藤光子(新道展会員)「想」(50F)と「ふたり」(20F)




 香取正人(新道展会員)「漁村」(50変)
 筆使いのスピード感が、香取さんの絵の心地よさ。
 どんな風景もいきいきと感じられてくる。
 ほかに「踏切」(20F)




 池上啓一(道展会員)「早春 樽前山」
 早春の風景を、落ち着いた写実でじっくりと描く池上さん。微妙な青紫が効果を出している。そして、その色が、ふしぎと茶系と調和している。
 ほかに「有珠山遠望」(20F)




 藤井高志(全道展会員)「幼き日」(50F)と「落差工のある風景」(30F)
 このグループで唯一の全道展会員。
 「櫂展」や全道展ではもっと凝った構成の絵を出すことが多いが、この2作はいたってシンプル。




 最後は、横田章(無所属)の遺作2点。

 横田さんは1927年樺太生まれ。
 61年に白日会初入選。65年に日洋展の創立会員となり、2002年まで出品。
 90年には日展に入選している。
 2000年のグループ環の創立に参画した。
 ことし5月10日、86歳で亡くなっている。
 参考までに、五十嵐さんのブログへのリンク


2014年6月24日(火)~29日(日)午前10時~午後6時
スカイホール(札幌市中央区南1西3 大丸藤井セントラル7階)

芽ぶきの春から白い冬まで 北海道の風景美展 (2006)※萩原勇雄さん出品。画像なし

中吉功・和子展 (2006) 
中吉功・和子展 (2003)
※以上画像なし

街を描く (2014年4~5月)=香取さん出品
香取正人作品展 (2008)
香取正人作品展(2006)
香取正人油絵個展(2002年11月)
香取正人展(02年8月、画像なし)

第17回池上啓一油絵個展(2009年)
第15回池上啓一油絵個展(2007年)
第11回池上啓一油絵個展(2003年)
2002年の池上啓一個展
第9回池上啓一油絵個展(2001年、画像なし)

藤井高志展~夢で見た夢 (2013)
藤井高志小品展 (2010)
藤井高志展 (2009)
藤井高志・西村潤 平面と立体の対話(2003年)


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