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国産クラウドのチャレンジ!「IDCFクラウド」徹底解剖 第4回

話題のオールフラッシュクラウドもさっそく試してみたよ

安い、速い、シンプル!もつ鍋囲んでIDCFクラウドの魅力を語った

2016年02月29日 08時00分更新

文● 大谷イビサ/TECH.ASCII.jp 写真●曽根田元

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「500円クラウド」として知られ、加速度的な成長を見せるIDCフロンティアの「IDCFクラウド」。その魅力を知るべく、今回は西麻布の隠れ家でユーザー会のメンバーともつ鍋を囲んだ。ユーザーはIDCFクラウドをどう見ているのだろうか?(以下、敬称略)

個性豊かなメンバーがIDCFクラウドを選んだ理由は?

ASCII大谷:もつ鍋が煮えるまで、まずは自己紹介からスタートしましょうか。まずは斉藤さんからお願いします。

斉藤孝之(以下、斉藤):私はもともとガラス工場で働いていたんですよ。だけど、そこからITの業界に飛び込んで、 いくつかの運用会社やSIer、IT講師なども経験しました。 今は前職の運用会社を退職し、ITに就職したい就活生や、 地元商店のIT化の相談を受けるなどのライフワークを主体に、自分の次の道を模索する毎日です。

ドロップシステム 大井航平(以下、大井):僕は建築系の学校出身。しかし、最初に建築会社に入ったら、この世界で食べていけないのがわかった(笑)。そこで、ITの会社に移って、いろいろ勉強して、そこのメンバーとともに興したのが今のドロップシステムです。某スポーツ紙のサイトほか、15人のメンバーでソーシャルアプリやモバイルアプリ、Web開発などをやっています。

グローアップソリューションズ 木下忠(以下、木下):私はもともと独立系のSIerを10年、乳業会社の情シスを7年経て、中小企業向けのSIを提供するグローアップソリューションズに移っています。クラウドとOSSを使って、情シスをサポートしたいと思っています。

ASCII大谷:ありがとうございます!AWSやAzure、国産クラウドなど、あまたあるクラウドの中で、IDCFクラウドに惹かれた理由を教えてください。

斉藤:私は仮想マシンの起動速度ですね。パブリッククラウドの中でもトップクラスの約20秒という起動速度にびっくりして、それからいろいろ調べたり、中の人に話を聞いたりしました。そうしたら、狙って約20秒という起動速度を作っていること、お客が増えてもそれを維持していることに共感しました。

ユーザー会の「IDCFクラウド Meetup」を引っ張る斉藤孝之。地元ではバンドマンでもある

大井:会社では、さまざまなクラウドサービスを利用していますが、以前からIDCFのサービスは使っていたので、ネットワークとサーバーの安定感には期待していました。今のIDCFクラウドになる前に、2つくらい異なるサービスがあったのですが、3つとも今も動いてますね。

ASCII大谷:なるほど。そういう感想は長らく使っているユーザーさんじゃないと出てこないですね。

大井:新しいIDCFクラウドでは、シンプルで軽快なコンパネが備わっていて、VMの起動速度も向上したにもかかわらず、かなり安い料金設定になっています。「月額上限付」というクライアントに損が出ないシンプルな料金体系が気に入っています。

ドロップシステム 代表取締役社長の大井航平

木下:私は新サービス発表をTwitterでいち早く知り、早速Web会議システムの「BigBlueButton」をインストールしたら、月額500円なのに快適に動いてしまったからです。とにかくコストパフォーマンスが良いと感じました。

爆速のオールフラッシュクラウドと高いコスパ

ASCII大谷:みなさん一様にコストパフォーマンスを評価していますが、最近、IDCFクラウドの西日本リージョンでオールフラッシュクラウドがスタートしました。実際にお使いになりましたか?

斉藤:あれはやばいですね(笑)。発表された直後、東日本リージョンのサーバーを西日本リージョンにコピーして、性能検証をしたところ、東日本リージョンではディスクのリード速度が210MB/sだったのが、西日本リージョンでは3倍近い609MB/sになっていました。結果に驚くのと同時に、東日本リージョンと同じ価格で本当にやっていけるのかユーザーとして若干心配になりました(笑)。

ASCII大谷:そうなんですよね。価格据え置きなんですよね。東日本に比べても、けっこう速い感じですかね。

木下:私も月額500円のサーバーを東日本と西日本で2台立てて、10GBのダミーファイルをrsyncで同期したのですが、187Mbps程度のパフォーマンスが出ました。他社のワンコインクラウドでは帯域3Mbps制限だったりもしますので、比較にならない結果です。オールフラッシュというだけでなく、ネットワーク帯域も確保されていると思いました。

中小企業向けのSIを手がけるグローアップソリューションズの木下忠

ASCII大谷:IDCFクラウドは500円クラウドを謳っていて、けっこうお安い感じなんですが、やはり価格面での魅力は大きいんでしょうか?

木下:500円クラウド以外は他社と比べると高いと感じますが、500円クラウドはパフォーマンスを考えるとかなり安いので、魅力的だと思います。

斉藤:正直、同等の値段のサービスは国内、海外問わずいくつもあるので、いろんな検証をしてきましたが、結果としてIDCFクラウドに落ち着きました。なにしろ3TBまでのネットワークトラフィックが無料ですし、50GBのオブジェクトストレージもついてくるので、コストパフォーマンスが高いという結論ですね。もちろん、「ここがダメ」という点は確かにあるんですが、それをトレードオフして考えても、価格面での魅力は大きいです。

大井:500円でグローバルIPアドレスがもらえて、ファイアウォールやVPNまで使えてしまいます。個人利用や開発用途で考えたら、これ以上お得なものはそうそうないと思いますよ。何台か並べたら、サービスによっては本番環境としても利用できてしまうのではないかと。

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