空から「運」が降ってくるウミネコ舞う八戸市 蕪島神社

空から「運」が降ってくるウミネコ舞う八戸市 蕪島神社

更新日:2014/04/09 18:19

鮎川 キオラのプロフィール写真 鮎川 キオラ 子どもの好奇心を育てる旅育ライター、ホテル朝食研究家
全国にはパワースポットと呼ばれる神社が数多くあるけれど、訪れた誰もが驚愕するほどのパワーを秘めたスポットが青森県八戸市にあります。海岸から陸続きの蕪島(かぶしま)と呼ばれる島に鎮座する蕪島神社。島に一歩踏み入れば、神の使いのウミネコたちが大歓迎してくれます。ご神域では、別名「ウミネコ爆弾」と称される強烈な「運」が降り注ぐことも。強いパワーが苦手な方は、どうぞ傘をさしてお参りください。

国の天然記念物に指定されている神社 蕪島神社

国の天然記念物に指定されている神社 蕪島神社

提供元:青森県観光情報アプティネット

http://www.aptinet.jp/index.html地図を見る

青森県八戸市にある蕪島は、周囲800m、高さ20m程の小さな島。島と言っても、人工的に埋め立てられ、現在は本土と陸続きの島となります。島の入り口には真っ赤な鳥居があり、頂上には弁財天をお祀りする蕪島神社が鎮座しています。商売繁盛と海の守り神として、地元では「かぶしまさん」と親しまれています。

この神社の何がすごいって、真っ青な空を乱舞するウミネコたち。繁殖期には、その数3万羽とも4万羽とも言われています。間近でウミネコを観察できる繁殖地として天然記念物に指定されています。

写真は、黄色い「ノラナタネ」の花が咲き始める5月頃のものです。ウミネコは、2月下旬から飛来し、5月頃から卵を産み、孵化します。島を覆うように咲くこのノラナタネが生まれたてのひな鳥を外敵から隠し、最高の子育て環境となるそうです。春から夏の間、この島で過ごしたウミネコは、ひな鳥が飛べるようになる8月頃に島を離れていきます。

海と共に生きる漁師に大切にされるウミネコ

海と共に生きる漁師に大切にされるウミネコ

写真:鮎川 キオラ

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ウミネコは、カモメ科の海鳥です。ネコの鳴き声に似ていることから「海猫(ウミネコ)」と呼ばれています。

古来より、魚のいる場所に集まり、よい漁場を知らせてくれることから、幸運や富を運んでくれる神の使いとして漁師さんたちに大切にされてきました。水産が盛んな八戸市にとって、シンボル的な存在でもあります。

この島のウミネコも大切にされているので、まったく人を怖がりません。この島の主役であり住人(住鳥?)ですので、お邪魔しますという気持ちで参拝ください。ウミネコたちの数に圧倒されますが、何もしなければ悪さはしません。

ひとつ注意をしておくなら、餌付けをしてはいけません。生態系を壊す恐れがあるので、神社でも餌付けを禁止しています。とは言っても、餌をあげたくなる観光客がいるものです。餌を出した途端、ヒッチコック監督の「鳥」を連想させるような、ウミネコの集団に囲まれますのでくれぐれもご注意を。

蕪島は、絶景のウミネコ楽園

蕪島は、絶景のウミネコ楽園

写真:鮎川 キオラ

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鳥居のある島の入口を登り、島の裏手に行くと、荒々しい岩や砂浜など変化に飛んだ海岸線が目に飛び込んできます。入口からは想像できないような素晴らしい絶景を見ることができます。ここ蕪島を起点として全長12kmに及ぶ海岸線の種差海岸は、2013年5月「三陸復興国立公園」に指定されました。荒々しさと、自然の優しさを合わせ持つ地球の美しさが詰まっています。

岩肌にポツポツと見える白い点々がウミネコです。写真は、3月下旬の様子です。これからの繁殖期にはもっとその数を増やします。

蕪島神社のご利益参拝について

蕪島神社のご利益参拝について

写真:鮎川 キオラ

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それでは、蕪島神社のご利益のある参拝方法をご案内します。頂上に鎮座する拝殿の周囲には整備された歩道があります。こちらを3周することで身が清められると言われています。

変化に飛んだ自然景観を眺めながら歩道を歩いている脇では、ウミネコたちが、とにかく賑やか。まるで応援してくれているような、大喝采で迎えてくれているような不思議な感じです。

3周した後に、拝殿横の蕪とひょうたんを撫でてお参りすると運が開けると言われています。蕪島の「蕪=株」にちなんで、投資家や金運、人としての株があがるとも言われています。

そして、3周回る間に、もしかすると神の使いから「運(うん)」を付けられるかもしれません。そう、神の使いことウミネコの「フン」が、運よく!?命中すると縁起がイイと言われているのです。

身体をはって運試し

身体をはって運試し

写真:鮎川 キオラ

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入口には、無料の傘の貸出もあります。こちらの神社は、晴れの日も雨の日も、傘をさしてお参りする方が多くいます。空から通称「ウミネコ爆弾」が落ちてくるかもしれないからです。運がイイと思うか、運が悪いと思うかは、あなた次第。

せっかくなら、ぜひとも空から降ってくる運を呼び込みたいという方は、傘なしでお参りください。そして、見事に運が的中したなら、社務所へお立ち寄りくださいね。福の神 弁財天から「“会”運証明書」をもらうことができます。社務所が開いている時間は。9:30から16:00までとなります。それ以外の時間帯にフン、いえいえ運がついても証明書はいただけません。また、的中率が高い時期は、子供を産むために、親鳥がモリモリ食べる5月、6月とのことです。

そうそう、傘に命中しても証明書は発行されません。

究極のパワスポ蕪島へ行こう!!

この島には、何か惹きつけるパワーを持ってもっていることは確かです。通常、ウミネコは人の住む市街地から遠く離れた場所に繁殖地を持つそうです。それなのに、毎年春の訪れと共に市街地に近い蕪島までやってきて、恋をして、子供を授かって、子育てをして巣立っていくのです。

その為、縁結びや夫婦円満、子授け、安産の御利益があると信仰されてきました。さらには、富を運んでくる象徴とされるウミネコが空を舞い、「運」を運んでくれます。参拝者の中には、宝くじ高額当選者も出たのだとか。見た目のインパクトから珍スポットとして紹介されることも多いけど、この島で感じるパワーは強烈です。

ぜひ「運」を付けに訪れてみてませんか。


【蕪島神社】
青森県八戸市大字鮫町字鮫56-2
JR鮫駅より徒歩15分
JR八戸駅から車で約30分

掲載内容は執筆時点のものです。 2014/03/30 訪問

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