北海道美術ネット別館

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2015年10月19日は9カ所(5)

2015年10月23日 22時31分09秒 | つれづれ日録
(承前)

 北18条から琴似の北都館へは、北24条駅→二十四軒のバスを利用したかったが、1時間に1本しかない路線のため、時間が合わず、地下鉄に乗った。

 北17西4の、木立に囲まれた古い家は、コインパーキングになっていた(冒頭画像)。
 近年、古い家は、だいたいがコインパーキングになってしまう。

 琴似では北都館のみ。矢崎直美さんの「COSMOS」シリーズ個展も月末まで開催中。
 琴似から中心部へも地下鉄。こんなことになるのなら、ドニチカを使えば良かった。

 大通に着いた時にはすでに5時ぐらいになっていて、この日が最終日の展覧会にはすでに間に合わない。
 まず向かったのがNHKギャラリー。「Bois木版画展」が開かれていた。筆者は最初、重岡静世さんと気づかずに、彼女の版画の話をしていた。1版多色刷りというのは、楽そうに見えて、それはそれで苦労も多いらしい。ただ、有刺鉄線の黒ずんだ感じを出すには適した技法だという。

 次に三越札幌店の本館9階ギャラリーへ。
 西村和(なぎ)作陶展を見る。これまでも手間暇のかかる技法に取り組んでいた彼女は今回、漆と錫を交互に塗り重ねて渋く鈍い光を宿すぐいのみなどの器を並べていた。
 フォンタナのキャンバスを裂いた作品を思い出させるような、矩形の壁掛け型の花器なども。陶板を差し替えて飾り付けることができる枠は、木工家の赤木昭彦さんとのコラボレーションだ。

 隣室では、バレエやダンスのデッサンで名高いロバート・ハインデルの個展も開かれていたが、ほとんどがジグレーやシルクスクリーン。それでも高い。直筆デッサンは1千万円以上する。
 20年近く前、今はなき札幌西武で大規模な個展を見たことを懐かしく思い出す。

 最後、閉まる時間ぎりぎりの大同ギャラリーに飛び込んだ。

 「加藤侑子・今野靜子 陶二人展」は、大きな壺が並ぶ、迫力のある展覧だった。
 縄文の火焔土器に似せた作があったが、本物を見たことがなく、写真などを見よう見まねで取り組んだという。
 穴窯をわざわざ借りて焼いているというだけあって、景色も力強かった。

(24日朝、画像を追加しました)


 この日のギャラリー回りは、ここでおしまい。


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