池袋駅直結の駅ビル「Esola池袋」の4階に、ブック&カフェ「本と珈琲 梟書茶房」(ふくろうしょさぼう)が6月30日にオープンします。「本屋+カフェ」の形態はもはや定番になりつつありますが、このお店の大きな特徴は……。
販売する2000冊の本が、タイトルも表紙もわからない「シークレットブック」になっていること。袋とじ、とかけて“ふくろう文庫”と呼んでいます。
小説かエッセイか、はたまたレシピ本か……それすらわかりません。選ぶ手がかりは、おすすめコメントだけ。
推薦文は、こんな感じで書いてあります。
No.001
表紙を見てまず、にやけてほしい(じっと見る、タイトルが数字でできている。なんとなく感動する)。
ページをめくりながら、微笑んでほしい(読み進める、口角が上がっていく。なんとなく恥ずかしくなる)。
そのうちに、吹き出してほしい(わかっているのに、止められない。なんとなく鼻の穴も全開になる)。
この本を手にしたあなたに、笑ってほしい(読んだ日は、なんとなく幸せな気持ちになる)。
本のセレクトは、神楽坂の本屋「かもめブックス」を手がけるエディトリアル・ジェットセットの柳下恭平さん。
「ふくろう文庫の一番のこだわりは『次に読むならばオススメの本』を紹介していること。習慣的に読書をしない人にとっては、読む本を探すことそれ自体が、面倒だと思うんです」
「本屋は、本が“多すぎる”。知らない本と出合いやすい環境を作るために、そして在庫数が少なくても『わざわざ行きたい』場所にするために、あえて情報を隠しています」
運営は、みんな大好きドトールコーヒー! このお店のコンセプトに合わせて、自他ともに認める「コーヒーおたく」菅野眞博さんが開発した「梟ブレンド」(500円)を楽しめます。
本とコーヒーのセットメニュー「梟叢書(ふくろうそうしょ)」(1500円)も本好きにはたまらない……ストーリーも味もわからない体験、楽しそう。
柳下さんが選んだ本のイメージに合わせ、菅野さんがオリジナルコーヒーをブレンドする……というとんでもないコラボ。
「いや〜無茶ですよね! 僕が飲んでみたいコーヒーを作ってもらっています」(柳下さん)
「無茶振りなので大変です(笑)。必死で想像力を働かせて……」(菅野さん)
初回のテーマは「孤独」。孤独なコーヒーってどんな味? はお店でお確かめください。
在庫が売り切れる度に、セットの内容は変わっていきます。何回来ても新しい本に出会えるってこと!