政治デスクノート

政界の絶好調男といえば共産党の志位委員長 勢い余って韓国では妄言か…

「国民連合政府」構想を掲げ全国遊説を開始した共産党の志位和夫委員長(中央)=11月1日、横浜市(酒井充撮影)
「国民連合政府」構想を掲げ全国遊説を開始した共産党の志位和夫委員長(中央)=11月1日、横浜市(酒井充撮影)

 「絶好調男」といえば、今季限りで横浜DeNAベイスターズの監督を退任した中畑清氏の代名詞だが、現在の永田町でその称号にふさわしい活躍を見せているのが、共産党の志位和夫委員長だ。

 路線対立や分裂騒動を繰り返す他の野党を尻目に、「確かな野党」を標榜してきた共産党は今まさに絶好調。昨年暮れの衆院選で、議席数を8から21に大幅増させたのを皮切りに、今年4月の統一地方選では、県議空白区を解消し、市議選でも62議席増という躍進を果たした。10月26日投開票の宮城県議選で議席を倍増させ、一躍、県会第2会派に躍り出たのも記憶に新しい。万年最下位のお荷物球団が、優勝争いできるチームに変貌したかのようだ。

 そうなると当然、党首である志位氏の言動にも注目が集まる。正直に言うと、私がかつて野党取材を担当していたころ、よほどのことがない限り、志位氏の発言を無視しても何の問題もなかったが、同僚記者によると、最近の志位氏の記者会見は、立ち見が出るほどの盛況ぶりだという。

 その志位氏が10月20日から23日にかけて韓国を訪問した。この訪韓中、現地で「朝鮮日報」のインタビューに応じているのだが、この中で聞き捨てならない発言があったことを本紙は突き止めた。というほど大げさなものではないが、発言が事実であれば韓国風に言えば「妄言」に値すると思うので、ここに取り上げてみたい。

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