米マイクロソフトは2015年11月9日、イーサリアムのブロックチェーンをMicrosoft Azure上で提供する「Ethereum Blockchain as a Service (EBaaS) 」を発表した。ブロックチェーン開発の米コンセンシスと協業し、顧客企業や開発者向けに「クラウドベースのブロックチェーン開発環境を1クリックで構築できる」(同社公式ブログより)ようにした。

 イーサリアムとは、もともとは仮想通貨向けに提案されたブロックチェーン技術を、デジタル契約管理や分散型アプリケーションの実行環境として用いるためのプラットフォームを指す。イーサリアムの構想に賛同する世界中の技術者によって、オープンソースプロジェクトとして開発が進んでいる。

 マイクロソフトは、EBaaSの提供を始めた理由として、金融サービス企業がブロックチェーン技術に高い関心を持っていることを挙げた。EBaaSでは第1弾として、統合開発環境の「Ether.Camp」と、プライベートまたは半プライベートのブロックチェーン環境を用意する「BlockApps」の二つのツールを提供する。