真駒内のギャラリーカモカモで、「TAIRYO HUG」という、大漁旗を再生したグッズの展覧会が開かれています。
胆振管内白老町の陶芸家、前田育子さんが、漁師のところに眠っている古い大漁旗に着目して始めたプロジェクト。
がまぐちをはじめ、トートバッグ、シャツ、日傘、ポーチなどが並んでいます。
Tシャツは、胸ポケットと背中に、旗を縫い付けています。
元々が大漁旗なので、とにかくカラフル! しかも、同一のデザインは、当たり前ですが、二つとありません。
がま口やコースターは、色は鮮やかなので、あまり大漁旗のイメージはありませんが、シャツなど大きいものは、漁業協同組合の「組合」という文字や船の名の「宝」「丸」という文字が染め抜かれ、着るにはちょっと勇気が要りそう。
居酒屋のオヤジさんとかが着ると似合うかもしれません。
「へい、刺し身盛り合わせ2丁!!」
とか、そんな感じですかね。
前田さんではなく、依頼されたプロが作っているので、縫製などはしっかりしています。
売り上げの一部は、沿岸の緑化や、海難遺児、水難救助などのために寄付するとのことです。山を緑にすれば、漁業に良い影響があることは、最近よく知られてきました。
前田さんは書いています。
眠っている大漁旗はつまり資源だと考えています。船の老朽化の為に、お勤めが終わった旗を再利用し、その売り上げで木を植え、海を育てる事が出来る。ここまでたどり着いて初めてリサイクルの輪が完成すると私は考えています。
2014年6月20日(金)~24日(火)午前11時~午後6時
GALLERY Kamokamo (札幌市南区真駒内幸町1)
・地下鉄南北線「真駒内」から約680メートル、徒歩9分
・中央バス、じょうてつバス「南区役所前」から約200メートル、徒歩3分(札幌芸術の森から、バスで戻ってくるときなどは、この停留所で降りると、便利です)。