若手の銅版画家、川口巧海さんの個展。
川口さんは、ギャラリー犬養では5月に個展を開いたばかり。故郷・後志管内寿都町での展覧会も含め、毎月のように展示をこなしているようです。
今回の個展について、案内状に手短な解説がありました。
冒頭の画像、右側の作品は「去年、会話は螺旋」。
すごく整った作品だと思います。
右側は、案内状に採用されていた「妄想夢想の断面」。
(4日、題名を訂正しました)
左は「胡蝶の夢」。
今回は14点が展示されています。
以前に比べ、題材がコラージュ的というか、古い図像からの引用のようです。そのせいか、エルンストのコラージュを想起させますが、エルンストの場合は線刻の版画などが多いのに対し、川口さんの作品では、黒はあくまで黒く、古めかしい図像は、闇の中に溶け込んでいくように見えます。
「古い絵はがきを探すのがすきです」
と川口さんは言っていました。
個展の副題が「夜の詩学」。
凹版、木口木版でつくる世界のひそやかさに、ぴったりのことばだと思います。
こういう、夜のひそやかでしずかな世界をつくる版画家として、浜口陽三や駒井哲郎、長谷川潔らの名が挙げられますが、北海道では「夜の版画家」は意外と見当たりません(小林大さんがわりと近いかもしれない)。
世間の流行とは関係のないところで、川口さんには、独自の美学をみがいていってほしいと思いました。
この後、苫小牧と札幌で、書票マッチの版画グループ展があるそうです。小さな世界にいろいろな独自の世界が展開するのは、版画ならではの楽しみですね。(4日、訂正しました。重ね重ねすみません)
2013年10月23日(水)~11月11日(月)午後1時~10時30分、火曜休み ※「4日まで」の予定が1週間延長になりました
ギャラリー犬養(札幌市豊平区豊平3の1)
・上の地図を見ると、国道36号から、産婦人科とコインパーキングの間の細い道を通って行けそうに見えますが、途中に低い柵があります。菊水駅のほうから行ったほうが無難かもしれません。地下鉄東西線菊水駅2番出口から約550メートル、徒歩7分
関連サイト
■LOOP EXHIBITION (2010)
■版画三人展 (2009年8月)
■道都大学中島ゼミ 版's SEVEN (2008年)
■第6回学生STEP(2008年)
川口さんは、ギャラリー犬養では5月に個展を開いたばかり。故郷・後志管内寿都町での展覧会も含め、毎月のように展示をこなしているようです。
今回の個展について、案内状に手短な解説がありました。
ノン・トクシックインタリオ(無毒性凹版)による銅版画と
木口木版画による黒の世界。御高覧頂ければ幸いです。
冒頭の画像、右側の作品は「去年、会話は螺旋」。
すごく整った作品だと思います。
右側は、案内状に採用されていた「
(4日、題名を訂正しました)
左は「胡蝶の夢」。
今回は14点が展示されています。
以前に比べ、題材がコラージュ的というか、古い図像からの引用のようです。そのせいか、エルンストのコラージュを想起させますが、エルンストの場合は線刻の版画などが多いのに対し、川口さんの作品では、黒はあくまで黒く、古めかしい図像は、闇の中に溶け込んでいくように見えます。
「古い絵はがきを探すのがすきです」
と川口さんは言っていました。
個展の副題が「夜の詩学」。
凹版、木口木版でつくる世界のひそやかさに、ぴったりのことばだと思います。
こういう、夜のひそやかでしずかな世界をつくる版画家として、浜口陽三や駒井哲郎、長谷川潔らの名が挙げられますが、北海道では「夜の版画家」は意外と見当たりません(小林大さんがわりと近いかもしれない)。
世間の流行とは関係のないところで、川口さんには、独自の美学をみがいていってほしいと思いました。
この後、苫小牧と札幌で、
2013年10月23日(水)~11月11日(月)午後1時~10時30分、火曜休み ※「4日まで」の予定が1週間延長になりました
ギャラリー犬養(札幌市豊平区豊平3の1)
・上の地図を見ると、国道36号から、産婦人科とコインパーキングの間の細い道を通って行けそうに見えますが、途中に低い柵があります。菊水駅のほうから行ったほうが無難かもしれません。地下鉄東西線菊水駅2番出口から約550メートル、徒歩7分
関連サイト
■LOOP EXHIBITION (2010)
■版画三人展 (2009年8月)
■道都大学中島ゼミ 版's SEVEN (2008年)
■第6回学生STEP(2008年)
もしお時間ございましたら訂正をして頂きたいのですが、DM掲載作品の題名は「夢想の断面」です。
それから11月、12月のグループ展は書票ではなくマッチの展示ですので宜しくお願いします。
また会期が11月11日(月)に延期になりましたので、お手数ですが併せて掲載して頂ければ幸いです。
川口巧海
訂正しておきます。
作品をまた見る機会を楽しみにしています。