はじめまして。2015年度新卒入社のデザイナーの松本と申します。
私たち新卒のデザイナーは、4月から6月末までの約3ヶ月間、デザイナー研修を受けてきました。
今回はそのデザイナー研修の内容や成果物を紹介させていただきます!

デザイナー研修の目的とは?

新卒のデザイナー陣は、それぞれ得意分野やスキルに差があります。デザインの基礎はもちろん、それぞれの分野のデザインや考え方を学ぶことで、プロのデザイナーとして必要な力をつけていく、そんな目的があります。

インフォグラフィックスのポスター制作

デザイナー研修の入り口は一見Webデザインとは関係ない制作でした。
配色の基本、タイポグラフィの基本、レイアウトの基本...etc
これらの講義を受けデザインの基礎基本を学び、その「デザインの基本」の課題として、まずインフォグラフィックスのポスターを作ることに。

テーマは「就活生に向けた弊社のアピールポイントをインフォグラフィックスとして表現せよ。」


インフォグラフィックス

インフォグラフィックスはまさにその名の通り「情報」を整理することが求められます。
いかに情報をわかりやすくまとめ、かつ魅力的なビジュアルに仕上げるか。ここにデザインの基礎が詰まっていたように感じます。
講師の方のコメント「ただのグラフになってしまったり、装飾やイラストでキャッチーにしようとしてもそれはインフォグラフィックスの本質とは離れていますね。情報整理の考え方はあらゆるデザインで大事になってくるので普段から意識しましょう。」

デザインは問題解決の手段です。常に本質を見極めなければなりません。

ゲームキャラクターのイラスト制作

弊社ではスマホゲームの市場が大きな柱の一つとなっています。
ゲームにはイラストがつきもので、デザイナーは開発時に

①自分で描く
②イラストレーターに指示を下す


このような仕事を期待されます。特に後者の「ディレクション側の動き」をできるようになるため、この課題ではイラストの細かい設定やコンセプトまで考え抜きました。


イラスト



イラストの細かい設定まで決めて実際の業務でイラストレーターに指示を出す状況を想定しながら制作しました。

イラスト設定


Webサイトのデザインとコーディング

研修ではもちろんWebデザインについても学びます。
まずWebは紙媒体と何が違うのか、どのようなアプローチができるのか、という知識を蓄え、PhotoshopやIllustlatorなどを使って制作しました。
Webデザインはトレンドの移り変わりが早く、デザインツールの仕様変更&アップデートも多く起こります。その「スピード感」に対応できる足腰を鍛えました。

そしてhtmlとcssでのコーディングもしっかり学びました。
実際の業務ではコーディングすることは稀ですが、デザイナーがコーディング側の仕組みを知っておくと、チームでの連携がとりやすくなるでしょう。
まったくの初心者でも数週間かければ一つの立派なWebサイトを制作することができました。


テーマは「サイバーエージェントのサービスをまとめたポータルサイト」。


こちらのサイトは背景に動画が常に再生されている仕様です。綺麗にまとめているので情報が把握しやすいですね。

web



こちらはキーボードを叩くとそれに合わせたインタラクションが楽しめるサイトです。
なんとデザインはもちろんJavaScriptを書いて本当に実装しました。

web


iOSアプリのインタラクションデザイン

最終課題は、「TO DO アプリ班」と「ゲーム班」に分かれて制作を行いました。
それぞれのアプリのコンセプト・UIデザインはもちろんインタラクションまで考え、最終的に動画にしてプレゼンしました。


インタラクションの目的

最近のスマホアプリはツール系、SNS系、ゲーム系どれにしてもインタラクションで大きな差がつきます。
「ユーザーのアクションによってUIがアニメーションする」ということは、ただ派手にアニメーションすればいいというわけではなく、
ユーザーの次のアクションに繋げるためだったり、ローディングなどのストレスを視覚的に減らすためだったり、明確な目的を持つべきです。

スマホアプリのフルネイティブ化の流れや、Pixateなどのプロトタイピングツールの充実もあってデザイナーがインタラクションをデザインする需要が高まっています。

そのような感覚を育てるためにも、デザイナー研修ではインタラクション・アニメーションにかなり力を入れて勉強しました。


TO DO アプリ班
『notty』

簡単に言えば「ほしいものリスト」です。しかし、普通のアプリとは違い、場所と時間で通知をしてくれるアプリとなっています。ツール系アプリは堅いモノになりがちなので、アニメーションでユーザーの動きを促進させる狙いで作りました。また、最近話題になったAppleWatchのUIまで制作しました。



ゲーム班
『MARUPON』

MARUPONは「シカク」たちに捕まえられた「マル」たちを救出する話で、天井にぶらさがってジャンプをしながら前に進むワンタッチゲームです。スマホ自体を直接4回転させる独特なプレイ方法が特徴です。
シカクの世界の話なので、ゲームのボタンやUIはできる限り四角形を使って、世界観を守るようにしました。


最後に

弊社のデザイナーは、UIを作る人、イラストを描く人、CGを作る人など、さまざまな役割をもって活躍しています。
それぞれの分野でのノウハウやトレンドを理解して開発・運用していくことが求められます。

しかしすべてに共通して言えるのは、

最高のプロダクトを作るためにはもっと広い視野でモノづくりを見つめなければならない

ということです。

その広い視野を手に入れるために、私たちはデザインがどのような役割を持っているのか、どうすればその役目を果たせるのか、本質的なところをまず学び、
それから実際の業務に必要な技術・ツールをしっかりと身につけました。


ここまで手厚い研修でデザインのことを学べる機会はそうそうないと思います!
このデザイナー研修で得た経験をフル活用して、私たち新卒も良いプロダクトを生み出せるように頑張ります。


最後まで読んでいただきありがとうございました!