医療裁判傍聴記

傍聴した観想など

弁護士法人アディーレと千葉県弁護士会

2014-02-05 23:30:14 | 傍聴記
 本日、午前10時30分から12時まで民事第1部 裁判官(金子直史、堀部麻記子、二宮正一郎)で、弁護士法人アディーレと千葉県弁護士会との民事裁判の証人尋問が601号法廷で行われました。

 アディーレの本店は東京都豊島区にあります。千葉支店は平成23年11月15日に16号支店として千葉駅のセンシティタワーに開設されました。弁護士法人が千葉に支店を出すには、まず千葉にオフィスを借りなければならないようです、その後、千葉支店の常駐弁護士として他県で登録していた弁護士を千葉県弁護士会に登録換えという手続きをするのですが、その千葉県弁護士会への入会申込の事務手続きにあたり千葉県弁護士会が適切な業務を行なわなかったとして、アディーレ側が損害賠償の訴えを起こしているようなのです。

アディーレの主張
 
 アディーレ側の証人は、千葉支店開設の手続きを行っていたアディーレの事務局長のようです。 
 平成23年4月12日に千葉県弁護士会に入会申込書を持参しH弁護士の登録換えの手続きをしようとしたが、申込書に紹介者2名の記載が無いという理由で受理されるべきものが受理されなかった。しかも申込書の記載不備は重大で無かったにもかかわらず、千葉県弁護士会の事務局長から紹介者が無いとの理由で「アディーレはそんな悪い事をする事務所ですか」と言われた。
 その後、本件が弁護士会の執行部に報告がされ、当時の弁護士会会長の木村龍次弁護士、筆頭副会長の村上典子弁護士が対応され、申込書を受け取るよう事務局に指示をしたが、アディーレ側には特に電話連絡等をしなかった。
 千葉県弁護士会の不適切な手続きで、アディーレは、事務所の開設が遅れてしまい、賃料等の業務に関する損害を請求しているようです。


千葉県弁護士会の主張

 弁護士会側の証人は前事務局長のアンノ氏で、代理人弁護士は島崎克美弁護士、井上隆行弁護士、伊藤弁護士の3名で、やたらと気合が入っていました。

申込書に紹介者の欄が空白なので、申込書の形式面に不備があった。
過去に紹介者欄に不備があった申込書は一度もない。
アディーレ側に空欄を埋めるようお願いして、執行部に相談した。
事務局としてはアディーレ事務所のことはよく知らなかったし、抗議もされなかった。


本件は、裁判では触れられていませんが、職業選択の自由や営業の自由の規制に関する重大な問題を含んでいます。
今日の証人尋問は、裁判所も適切に釈明権の行使をして、スムーズな証人尋問だったのではないでしょうか。

本日で結審し、判決の言い渡しは4月9日のようです。
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