図●アイデアソン「クルマと道の未来を描く もっと! しずみちinfo」の公式ロゴ
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 静岡市は2015年7月16日、トヨタ自動車グループのIT関連の研究を担うトヨタIT開発センター(東京・港区)と共同で、道路関連のオープンデータ活用に向けて実証実験に取り組むと発表した。実験を通じて、市が保有する道路関連の情報のうち、オープンデータとして公開すべき情報を洗い出し、新たな市民サービスの創出につなげたい考え。実験に先立ち、今年秋にはハッカソン/アイデアソンを実施して、広く市民からアイデアを募る。

 静岡市は「しずみちinfo」と呼ぶ道路通行規制情報システムで、災害情報や工事情報だけでなく、橋りょう、トンネルや、道路照明灯・カーブミラーといった道路施設の多種多様な情報を管理している。これに対してトヨタIT開発センターは自動車の位置や車速、エンジン回転数、ドアの開閉、ワイパー動作、水温、速度、ハンドルの角度、ブレーキ頻度などを収集・配付するWeb APIの開発に取り組んでいる。実証実験では、これらの情報を組み合わせて、より便利なサービスを提供できないかを検証する。自動車の自動運転に必要な自治体情報なども探る。

 具体的な実験内容は、市民からアイデアを募集する。9月5日に実証実験のアイデアを固めるアイデアソン「クルマと道の未来を描く もっと! しずみちinfo」を、10月10~11日にアプリケーションを試作するハッカソンを静岡市内で実施する。これらの実施には、リクルートホールディングスが協力する。