米アマゾンの第1四半期は15%増収、クラウド事業など好調

米アマゾン、第1四半期は15%増収 北米事業が好調
 4月23日、米ネット通販大手アマゾン・ドット・コムが発表した第1・四半期決算は、売上高が前年同期比15%増の227億ドルとなった。写真はロゴ、2014年8月撮影(2015年 ロイター/Rick Wilking)
[23日 ロイター] - 米ネット通販大手アマゾン・ドット・コムが23日に発表した第1・四半期決算は、売上高が前年同期比15%増の227億ドルと市場予想を上回った。最大の市場である北米の売上高の伸びや、クラウド・コンピューティング・サービス部門が好調だったことが追い風となった。
ただ、純損益は5700万ドル(1株当たり0.12ドル)の赤字。前年同期は1億0800万ドル(同0.23ドル)の利益を計上していた。
トムソン・ロイター・エスティメーツがまとめたアナリスト予想平均は売上高が223億9000万ドル、1株損益が0.12ドルの赤字だった。
北米売上高は24%増の134億ドル。クラウド部門の売上高は約50%増の15億7000万ドルとなり、総収入の7%程度を占めた。
ジェフ・ベゾス最高経営責任者(CEO)は声明で、クラウド部門「アマゾン・ウェブ・サービス」は50億ドル規模の事業で、成長ペースは加速していると明らかにした。
またトム・スクータック最高財務責任者(CFO)によると、同社はクラウド事業のインフラとリソースの強化を速やかに進めている。
ウェドブッシュ・セキュリティーズのアナリスト、マイケル・パクター氏は、クラウドコンピューティングは予想以上に採算性の高い事業となっていると指摘した。
総売上高の約35%を占める海外事業は引き続き業績を圧迫した。同部門の売上高は1.77%減の77億5000万ドル。
スクータックCFOによると、同社は特にインドへの投資を拡大した。
同社は第2・四半期について、純売上高は前年比7─18%増の206億─228億ドル、営業損益は5億ドルの赤字から5000万ドルの黒字になるとの見通しを示した。
第2・四半期売上高のアナリスト予想平均は221億1000万ドル。
アマゾンの株価は引け後の時間外取引で3%上昇した。
*内容を追加します。

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