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天皇賞・秋 モーリスが世界のムーアの技術で「距離不安」を克服、中距離ナンバーワンに輝く

【競馬】天皇賞・秋 モーリスが世界のムーアの技術で「距離不安」を克服、中距離ナンバーワンに輝く
【競馬】天皇賞・秋 モーリスが世界のムーアの技術で「距離不安」を克服、中距離ナンバーワンに輝く
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 10月の凱旋門賞に勝ったムーア騎手の持つ世界屈指の騎乗技術と、マイル戦GI4勝の日本一のマイラーが有する実力が一つになれば、2000メートル戦未勝利という距離延長の不安はないも同然。圧勝で中距離ナンバーワンに輝いた。

 堀宣行調教師が「じっくり腰を据えて調教できた。馬体は完成の域になってきた」と送り出し、ムーアも「今までにない走りだった。馬がパワフルで本当に完勝だった」と言い切った。直線に入って一旦馬群を離れて先頭に立つと、もう追い抜ける馬はどこにもいなかった。

 心配材料がなかったわけはない。「ゲートの出入りや気性面などウイークポイントはあった。日々の積み重ねで、馬自身が克服していった」と堀調教師。これに応えたのが、世界を飛び回るムーアだった。レース後、直ちに競馬場を離れ、メルボルンカップが行われる豪州に旅立った。

 次戦は12月の香港カップ。これが最終戦となる予定。国内ラストレースが天皇賞勝利となった。(佐竹修仁)

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