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■テーマ: 【No. 850 消費財の年間小売総額、昨年比15.6%増−中国】

■今日のニュース:消費財の年間小売総額、昨年比15.6%増−中国

・中国国際放送局によると、中国商務部市場運営局の王炳南局長は、「2009年、中国における消費財の年間小売総額は08年比で15.6%増加し、12兆元(約152兆円)に達する見込みだ」と明らかにした。   
・王局長は、「現在、中国の消費が良好な勢いを保っているのは、政府が消費拡大に関する一連の措置を策定したことによるものだ。2010年度も、商務部は流通や消費拡大の活動を続けていく」と述べた。   
・09年1月から10月までの消費財小売総額は昨年同期比で15.3%増加し、特に農村部における消費が著しく増加している。

■戦略ポイント: 2010年も好調な消費が続きそう

■Skipper Johnのコメント
09年の年初は、昨年のリーマンショック後の経済悪化で消費財の小売高も落ち込むかと思われました。ところが中国経済は世界に先駆けて回復を見せ、今日のニュースでも消費財の年間小売総額が昨年比で15.6%増加しそうとのことです。

この分でいくと、2010年の前半でも好調な消費傾向が続きそうな勢いです。

中国は経済成長を持続するため、内需の拡大を大きな目標にしています。GDP全体における消費が占める割合は、中国では36%ほど、米国が68%、日本が59%くらいです。つまり消費の拡大で内需が増えるわけですが、先進国ほどGDPに占める消費の比率が高くなっています。

そして中国の農村部での消費が増え始めていて、今後もGDPにおける消費が占める割合が高くなっていきそうです。

ただ、やみくもに消費を高めることも健全とはいえません。米国ではクレジットカードなどによる借金での消費拡大が広がり、景気が悪くなると自己破産者が増えるという悪循環も見られます。

現在のところ、中国のクレジットカード(銀行カードは含まず)発行数は約8,000万枚くらいです。まだ西欧諸国のようなクレジット社会にはなっていませんので、個人の借金が急激に増えるという状況ではありません。