このページの本文へ

基幹システムの運用管理に関わるコストの20%を削減

カメラのキタムラ、基幹システムをNTT Comのハイブリッドクラウドに移行

2014年11月12日 06時00分更新

文● TECH.ASCII.jp

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

 NTTコミュニケーションズは、キタムラの基幹システムを、2014年10月より、企業向けのクラウドサービス「Bizホスティング Enterprise Cloud」のクラウド基盤と同じデータセンターのコロケーションサービスへ移行することを発表。ハイブリッドクラウド環境を構築することで、販売管理、会計管理、生産管理などの基幹システムの運用管理に関わるコストの20%削減を実現する。「カメラのキタムラ」として知られるキタムラは、カメラの販売や写真館、インターネット販売などを手がけている。

クラウド導入前

クラウドの導入後

 キタムラは従来、各買収企業が個別に構築した基幹システムを含めて、約150システムを600台のサーバーで自社運用していたという。また、企業買収などによる事業拡大や、店舗やラボ拠点の増加により年々ICT環境が複雑化し運用コストが増大していた。加えて、東日本大震災時、複数のデータセンターやラボ拠点に分散したシステムの稼働状況を把握することが非常に困難であったことも課題となっていた。

 これに対して同社は、Bizホスティング Enterprise Cloudのクラウド基盤に自社のICT基盤を移行。サーバー統廃合や運用体制の標準化、集約化・ネットワーク構成の最適配置により、運用コストの削減を実現した。また、地震などの天災リスクが非常に少ない立地かつ冗長性の高いデータセンター内に基盤が、柔軟な拡張性とバックアップ機能を併せもつクラウドサービスにより、事業継続性を大幅に向上させたという。また、NTT Comが運用する一つのデータセンター施設内で、クラウドとコロケーションサービス利用を併用するハイブリッド環境を実現したことで、システム間の低遅延・大容量のネットワーク環境や、ネットワークサービス費用の圧縮を行なった。

カテゴリートップへ

  • 角川アスキー総合研究所
  • アスキーカード