SUPINFは2014年11月10日、AWS(Amazon Web Services)の導入を検討している企業に向けて、AWSのアカウントを必要とせずにAWSを自由に使って動作や性能を検証できるサービス「POC(事前検証)スターターパック」を提供開始した。価格(税別)は5万円で、SUPINFのAWSアカウントを用いて一定期間自由にAWSを利用できる。
POC(事前検証)スターターパックは、SUPINFのAWSアカウントを使ってAWSの事前検証ができるサービスである。主なメリットは、検証に当たってAWSアカウントを取得する必要がないことと、料金が5万円と低価格であること。この料金には、AWSの使用権だけでなく、サンプルコードの提供や検証技術支援、簡易検証レポート作成などのサポートが含まれる。
検証に利用できる期間は、利用するAWSの規模によって変わる。事前の打ち合わせによってAWSの規模(サーバーインスタンスの数やデータ通信量など)を算出し、ここから料金の5万円を大きく超えない範囲で検証期間を個別に設定する形である。例として、Webサーバー2台とデータベースサーバー1台で構成するWebアプリケーションの場合、1カ月程度の検証期間になるという。
利用できるAWSのサービスは10種で、表の通り。
サービス名 | 概要 |
---|---|
Amazon EC2 | 仮想サーバー |
Amazon S3 | オブジェクトストレージ |
Amazon RDS | リレーショナルデータベース |
Amazon DynamoDB | NoSQLデータベース |
Amazon Redshift | データウエアハウス |
Amazon EMR | MapReduce(Hadoop) |
Amazon WorkSpaces | 仮想デスクトップ |
Amazon CloudFront | コンテンツ配信ネットワーク |
Amazon ElastiCache | 分散型メモリーキャッシュ |
Amazon CloudSearch | 検索サービス |
なお、SUPINFは、AWSの構築サービスや移行支援サービス、運用代行サービス、課金請求代行サービスといったAWS関連のサービス商品を提供しているシステム構築ベンダーである。SUPINFでは、今回のPOC(事前検証)スターターパックを、AWS関連サービスの販促に利用する狙いがある。