三菱自、15年3月期の増収幅を下方修正 日ロで低迷
利益は従来見通し維持
三菱自動車は29日、2015年3月期の連結売上高が前期比4%増の2兆1800億円になる見通しだと発表した。従来予想(10%増の2兆3000億円)から1200億円下方修正した。今期の世界販売台数が期初計画より下振れするためで、日本やアジア、ロシアを含む欧州の販売見通しを引き下げた。同日記者会見した青砥修一常務は「タイでの販売回復の遅れやロシア、日本での需要低迷が続いている」点を理由に挙げた。営業利益、純利益は従来予想を据え置き、いずれも最高益更新を見込んでいる。
販売台数は従来見通し比で減少するが、円安効果やコスト低減などで吸収し、従来予想の利益を確保する。今期の想定為替レートは対ドルで105円と、従来計画から5円円安に修正した。
14年4~9月期の連結純利益は前年同期比30%増の608億円だった。通期予想に対する進捗率は55%。売上高は11%増の1兆350億円、営業利益は23%増の626億円。消費増税で国内は振るわなかったが、北米や欧州などで販売を伸ばした。〔日経QUICKニュース(NQN)〕