リンクは2014年11月5日、IaaSの管理メニューから仮想サーバーではなく物理サーバーを動的に調達/解約できるサービス「ベアメタル型アプリプラットフォーム」を強化し、任意のサーバーイメージをテンプレート化しておき、別のサーバーの立ち上げ時などにこれを再利用できるようにしたと発表した。

 前提となるベアメタル型アプリプラットフォームとは、物理サーバーのホスティングサービスに仮想サーバーの管理機能を追加したサービスである(関連記事:リンク、物理サーバーを貸し出すクラウドサービスのデモを公開)。サーバー資源として物理サーバー機を使いつつ、仮想サーバーを用いた一般的なIaaS型クラウドサービスのように、Web画面から物理サーバー機を動的に追加/削除できる。

 実は、これまでもサーバーイメージの保存/再利用は可能だった。これを使って、同一構成のサーバーを増やしたり、サーバー障害時に過去のある時点のサーバー構成を復元したりといったことができていた。しかし、従来のサーバーイメージは、あくまでも契約中のサーバーのバックアップに過ぎず、サーバーを解約したら最後、サーバーイメージもすべて消えてしまっていた。

 今回、従来であれば個々のサーバーにひも付いていたバックアップイメージを、サーバー解約後も再利用できる汎用のサーバーイメージとしてテンプレート化できるように管理機能を強化した。ただし、テンプレートの保存領域としてオプションの「バックアップストア」(バックアップイメージを格納するためのストレージ領域)が必要であり、これは従来と変わらない。

 ベアメタル型アプリプラットフォームの価格(税別)は、最小構成となる「限定モデル」(CPUはXeon L系の4コア、メモリー8Gバイト、ディスクはSATA 500Gバイト)の場合に、月額1万4800円または日額600円。テンプレートの保存に必要なオプション「バックアップストア」は、容量1Tバイトの標準構成で、月額1万7800円。