FC琉球逃げ切れず 相模原に1―1 J3


社会
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 サッカー明治安田J3第9節第1日は20日、沖縄市の県総合運動公園陸上競技場などで2試合を行い、FC琉球はSC相模原に1―1で引き分けた。琉球は2勝4分け3敗、勝ち点10で暫定11位。富山はYS横浜を1―0で下し、勝ち点を18に伸ばして暫定2位となった。残り6試合は21日に行われる。

 琉球は前半、ボールを保持して縦に切り込むもゴールを決められず、0―0で折り返す。後半終盤にFW前田央樹が先制ゴールを決めるが、直後に追い付かれた。琉球の次戦は28日午後1時から、藤枝MYFCと藤枝総合運動公園サッカー場で戦う。

(1)沖縄県陸
琉球 2勝4分け3敗(10)
 1―1(0―0,1―1)
相模原 2勝4分け2敗(10)
▽得点者【琉】前田(2)【相】菊岡(1)
▽観衆 1968人

 【評】FC琉球は0―0の後半43分にFW前田央樹が先制ゴールを決める。直後の同45分に追い付かれたが高さのあるSC相模原の攻撃の起点となる選手を徹底マークした。終盤は相手選手の退場で数的有利に立ったが引き分けに終わった。(崎原有希)

◇勝利目前、痛恨同点ゴール

FC琉球―SC相模原 後半43分、鮮やかなシュートを決めるFW前田央樹=20日、県総合運動公園陸上競技場(新里圭蔵撮影)

 FC琉球は相手の退場で数的有利に立った直後に先制するも、勝ち切れなかった。

 0―0で迎えた後半43分、味方が縦に切り込むパスをつなぎ、最後にFW前田央樹が右足を振り抜いた。「冷静に決めることができた」という前田の2試合連続ゴールだったが、直後に追い付かれた。前田は「もっとレベルを上げないと駄目だ」と唇をかんだ。

 高さのあるSC相模原に対し、テンポを早く、先に仕掛けていくことを意識した琉球。前半はボール保持率は高く、持ち前のパスワークを生かしてシュートまで持ち込んだが、ゴールが遠かった。

 約1年ぶりに先発した読谷村出身のMF山内達朗は「強い気持ちを持ってやった」と振り返り、全力で走り抜くことでチームに勢いを付けた。DF藤澤典隆主将は「残り数分を守り切れず悔しい」と勝利に向けて、修正を誓った。(崎原有希)

◇決定機少ない
 金鍾成監督(FC琉球)の話 ボール保持の時間は長いが決定機やシュートが少ない。守備の強度を上げなければいけない。

◇足止めなかった
 安永聡太郎監督(SC相模原)の話 押し込まれた苦しいゲームながら、足を止めずもぎ取った勝ち点1は大きい。