コーパスにみる話しことばと書きことばの連続性―BCCWJ とCSJ におけるチョット/スコシ、ヨ/ネの出現頻度の比較を通じて―

書誌事項

タイトル別名
  • コーパス ニ ミル ハナシコトバ ト カキコトバ ノ レンゾクセイ : BCCWJ ト CSJ ニ オケル チョット/スコシ 、 ヨ/ネ ノ シュツゲン ヒンド ノ ヒカク オ ツウジテ

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抄録

音声言語と話しことば、文字言語と書きことばとのずれを示すために、現代日本語書きことば均衡コーパス(BCCWJ)、及び日本語話し言葉コーパス(CSJ)を用い、チョット/スコシ、ヨ/ネの出現頻度から各ジャンルの特徴を考察した。その結果、チョット・スコシ、ヨ・ネの出現比率と、チョット・スコシのクラスター分析の結果から、BCCWJとCSJ の各ジャンルは、文字言語と音声言語といった基準によって分類できることがわかった。一方で、チョットとスコシ、ヨとネをそれぞれ総合した形、あるいは対立させた形でジャンルごとにみると、話しことば的、あるいは書きことば的な特徴の有無による分類等が考えられることが明らかになった。以上のことから、本稿では、音声言語/文字言語という枠組みではない、各ジャンルのテキストの文体的位置づけが行われ得ることを示唆した。

収録刊行物

  • 言語と文明

    言語と文明 14 21-41, 2016-03-31

    麗澤大学大学院言語教育研究科

参考文献 (1)*注記

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