ハイブリッドクラウドのビッグウエーブに乗れない企業の“じれったい気持ち”スピードとコストは魅力だが……

一部のアプリケーションとシステムは社内で管理しながら、それ以外のデータ管理を外部のパブリッククラウドサービスに任せられるハイブリッドクラウドにCIOの注目が集まっている。だが、課題も少なくない。

2014年09月09日 15時00分 公開
[Dina Gerdeman,TechTarget]

 米Lone Star大学のCIO(最高情報責任者)、リンク・アランダー氏が率いるITチームは、ハイブリッドクラウド環境に移行したことで大いに成果を挙げた。だが、オンプレミスからハイブリッドクラウドに移行する道のりは楽ではなかった。例えば、中核システムを完全には制御できない状態にうまく対応しなければならない。まれにサービスが中断されることもあるという。

「クラウド事業者の問題の解決ばかりに時間をかけてはいられない。けれども、手をこまねいて放っておくわけにもいかない。サービスを利用する以上、事業部門を支援する必要がある」(アランダー氏)。ITチームは、ビジネスに必要なアプリケーションを提供するだけでなく、サービスを仲介する役割も担うことになったわけだ。

大企業の4分の3はハイブリッド環境へ

ITmedia マーケティング新着記事

news041.jpg

楽天グループが「楽天市場」出店店舗向けに「楽天AI大学」を公開
2024年3月より提供している店舗運営支援ツール「RMS AIアシスタント β版」に加え、AIツ...

news070.jpg

中国発AIソーシャル工作のゾッとする実態をMicrosoftがレポート
Microsoftが中国を拠点とする影響力工作の増加についてのレポートを発表した。これは米国...

news042.jpg

顧客の応募可能性をレシートで分析 読売新聞が新たな販促キャンペーンサービスを提供
システムインテグレーターのビーマップと同社子会社のMMSマーケティングは、読売新聞東京...