金沢市長が辞職願 競輪場の場外車券売り場問題で
金沢市の山野之義市長は18日、競輪場の場外車券売り場開設を巡る問題の責任をとって市議会議長に辞職願を提出した。山野氏は同日、記者会見を開き「市民と議会に迷惑を掛けた。政治的責任を取る。(次の市長選については)考える余裕はない」と述べた。
山野氏は市長在任中の2011年、場外車券売り場の設置を計画する業者に対して開設に同意する文書に署名、私印を押して渡した。業者は文書を経済産業省に提出したが、同意文書が公文書ではなかったとして許可されず、場外車券売り場の開設は実現しなかった。
山野氏はこの代替案としてリサイクルセンターを開設する計画を持ちかけたとされる。山野氏はこれまで代替案の提示について法律的な問題はないが、道義的な責任はあると述べていた。
山野氏は金沢市議を経て10年に金沢市長に初当選。12月の任期満了に伴う市長選に再選出馬を表明していた。