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ハイパーコンバージド HPE SimpliVityのヒミツ① なんで海外でこんなに人気なの?
2017年1月にHPEが買収を発表したハイパーコンバージドの革命児、SimpliVity。いよいよ本日より日本でも販売開始です。すでに海外では、とっても人気のあるハイパーコンバージド製品に成長しています。買収前も含めて日本ではこれまで販売されていなかったため、 日本の皆様にとってはお初の製品、本日より数回にわたり、SimpliVityのご紹介をしたいと思います。
ハイパーコンバージドの革命児、SimpliVityの最大の特長は、この、SimpliVity専用ハードウェアアクセラレーターカードに尽きます。このカードが欲しくて買収した、といっても過言ではありません。
このカードは、サーバー内部のPCI Expressスロットに刺さっています。
ではいったい、このカードは何を行うのでしょうか?
実は、「ある事」を目的として、データの「圧縮」と「重複排除」を超高速に行ってくれるのです。「ある事」を探るのは、ちょっと置いておきますね。
データの「圧縮」、これはいいと思います。では、データの「重複排除」っていったいなんでしょうか?
例えば、12回完結の連続ドラマの動画を保存したとしましょう。動画データが12本あります。この12本のデータ、連続ドラマなので、主題歌が流れるような数分のオープニングシーンは12本とも同じ場合が多いですよね。データの「重複排除」とは、複数のデータからオープニングシーンのような同じ部分を自動的に探して、同じ部分は初回分だけ保存、それ以外の回では、オープニングのシーンになったら、保存しておいた初回分の部分を見せることにより、全体のデータサイズを小さくするテクノロジーです。
こんな複雑な作業を全自動で行ってくれるのが、この専用ハードウェアアクセラレーターカードなのです。
データの「圧縮」と「重複排除」は、他のハイパーコンバージド製品でも利用可能なものがあります。しかし、他の製品では、まずはアプリケーションから受け取ったデータをそのままディスクに書き込みます。
そして、その後、「圧縮」と「重複排除」を行います。ただしこの作業は、ハイパーコンバージド上で動作しているアプリケーションが利用する本体のCPUやメモリを利用するため、「圧縮」「重複排除」が作動し始めると、稼働中のアプリケーションのパフォーマンスに影響が出てしまいます。ですので、他の多くのハイパーコンバージド製品の「圧縮」「重複排除」は、そこまで高性能ではありません。100のデータを60-70くらいに小さくする程度の場合がほとんどです。
SimpliVityは、専用のハードウェアアクセラレーターカードが常にオンとなっていて、アプリケーションからのデータは全て、一旦、このカードが受け取り、リアルタイムで「圧縮」「重複排除」を超高速に行います。このとき、本体のCPUやメモリは利用せず、カード上で処理を実施しているため、動作中のアプリケーションのパフォーマンスにも悪影響を与えません。そして、データにもよりますが、100のデータは10に、すなわち1/10程度にまで小さくすることが可能となります。
さきほどの連続ドラマの例を挙げると、放送しているそばから重複部分を探し、同じ部分があればその部分は録画をしないというような動作になります。
このようなリアルタイムにデータを「圧縮」、「重複排除」するハイパーコンバージド製品は他にはありあせん。SimpliVityの最大の差別化ポイントとなっています。
でも…データを小さくするってそこまで重要なことなの?保存用ディスクがケチれる?確かにディスクが小さくて済むのはお得かもしれません。しかし、それだけが目的ではないのです。データを小さくすると、様々なメリットが発生するのです。
なぜSimpliVityはここまでこだわってデータを小さくするのか、それは次回の記事で説明をしたいと思います。
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